スポーツウエルネス学専攻スポーツウエルネス学研究科/新座キャンパス
OBJECTIVE.
「すべての人の生きる歓びのために」を理念に幅広い受け入れ体制を整備
学部でスポーツウエルネス学を専攻した学生はもちろんのこと、他分野の学問を専攻した学生や、既にこの分野で活躍されている社会人など、「すべての人の生きる歓びのために」貢献したい人々に向けても、幅広く受け入れ体制を整えています。
専攻のポイント
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スポーツ科学とウエルネス科学の融合
スポーツパフォーマンスの向上と高度なスポーツ文化の創造に寄与する「スポーツ科学」と幸福で充実した人生を送るために心身の健康の維持・発展をめざす「ウエルネス科学」を融合した視点を養うためのカリキュラムを展開しています。
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スポーツウエルネス学的視点をもつ3つの人材養成像
スポーツウエルネス学の分野で指導的な立場になる人材、誰もが快適で活力に満ちたウエルネス社会の実現に積極的に貢献できる人材として、修了後の進路に以下の3つの人材養成像をかかげています。アスリートのハイパフォーマンスの達成に貢献できる人材(アスリートパフォーマンス)、スポーツ参画人口の増加およびスポーツを通して総合的なウエルネスの向上に貢献できる人材(ウエルネススポーツ)、自然環境・生活環境とスポーツの望ましい関係を踏まえた人間教育に貢献できる人材(環境・スポーツ教育)の養成をめざします。
Pick
up
国内外の研究機関との盛んな交流
本研究科では国内では東京医科歯科大学や国立スポーツ科学センター、国外ではオーストラリアのEdith Cowan Universityとの共同研究を実施しており、大学の枠を超えた交流・情報交換の場として、研究や実践で重要となる人的ネットワークや情報網を広げる機会を提供しています。特に、Edith Cowan Universityとは、ワークショップ「Research communication skills for world-class exercise and sports science」を開催しています。以上のように、自分の研究テーマと似た国内外の他大学の大学院生と対話したい、あるいは、自分とは異なった視点からの意見も聞いてみたい、など活用の仕方はさまざまです。さらに、各研究領域における実験施設を有しており、2025年4月には、新たな実験施設を含む新棟が新座キャンパスに完成する予定です。
大学院生の研究支援が充実
立教大学には学術推進特別重点資金による大学院生の研究に対する支援や、大学院生の学会発表を奨励する制度があります。加えて、スポーツウエルネス学研究科では、研究所を附置しており、大学院生の研究を助成する独自の制度を用意しています。年間10件程度の採択を予定し、国際学会等への成果発表を促すような制度になります。
スポーツウエルネス学専攻専任教員/研究テーマ
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石井 秀幸 准教授
主要研究テーマ:バイオメカニクス、スポーツ工学
教員紹介
バイオメカニクス(生体力学)、スポーツ工学を専門分野とし、「スポーツパフォーマンス向上」「外傷・障害予防」「健康維持・増進」などに関わる身体動作の仕組みについて力学的・工学的手法を用いて研究している。また研究においては、スポーツと医学と工学のコラボレーションを心掛けている。最近は、有限要素解析によるコンピュータシミュレーションを用いた接地中の足部内挙動に関する研究、ボールと指先の接触解析をはじめとした手部に関する研究に取り組んでいる。
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石渡 貴之 教授
主要研究テーマ:環境生理学、生物科学、発育発達
教員紹介
環境生理学、生物科学を専門分野とし、体温調節におけるセロトニンなどの脳内神経伝達物質の役割について研究を行っている。近年は、ラットを用いて様々な環境ストレスに対する生理指標(深部体温、心拍数、活動量)、脳内神経伝達物質(運動、認知、情動、体温調節関連領域)、情動行動(鬱や不安、社交性)の関連に着目して研究を進めている。最終的に得られた貴重なデータを国際学術誌に掲載し、人々のウエルネスにつながることを期待している。
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加藤 晴康 教授
主要研究テーマ:スポーツ医学、整形外科
教員紹介
トップアスリートにおける筋・軟骨・骨などの運動器損傷は、時に選手生命にかかわる問題である。また、中高齢者における運動器機能の低下は、生活の質を下げるだけでなく、外傷、疾患のリスクを上昇させる。このような運動器における問題を医学の視点から、これまで基礎的実験を行ってきた。現在、打撲や肉離れなどの筋損傷が生じた時の筋再生に関する研究と、骨粗鬆症・骨代謝に関連する新しい治療薬の探究を行っている。
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川端 雅人 教授
主要研究テーマ:スポーツ・運動心理学、動機付け、ポジティブ心理学
教員紹介
すべての人がスポーツや運動を楽しみ、健康で歓びと幸せに満ちた充実した人生を送るにはどうすれば良いだろう?また各自が重要な場面で挑戦を楽しみ、自分の能力を最大限に発揮し最適に機能するためにはどうすれば良いのだろうか?このような問いに心理学の観点から取り組み、子供から、競技者、高齢者などすべての人々を対象にして研究を行い、得た知見を国際学術誌への論文掲載や国際学会での発表を通じて世界に向けて発信している。
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奇二 正彦 准教授
主要研究テーマ:環境教育・野外教育
教員紹介
人と自然の共生をテーマに、自然体験と畏敬の念やスピリチュアリティの醸成に関する研究を行なっている。また、文献調査とフィールド調査をもとに、自然の作用と人の作用の両方の視点から地域の価値を掘り起こし、地域の課題解決を目的とする環境教育プログラムをデザイン、実施、評価する活動も行っている。
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小林 哲郎 准教授
主要研究テーマ:スポーツデータサイエンス、人工知能
教員紹介
データサイエンス的手法とAI(人工知能)技術の応用を通じて、スポーツと健康分野の課題解決に取り組んでいる。最先端データ収集・解析技術を用い、アスリートのパフォーマンス向上、コンディショニング評価、ケガの発生予測などの解析手法の開発に注力している。個人やスポーツ選手がパフォーマンス向上、健康促進を実現してゆくためのアクションにつながるデータ分析のあり方についても研究を進めている。
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佐野 信子 教授
主要研究テーマ:スポーツジェンダー論、学校体育とジェンダー、ウエルネスとジェンダー
教員紹介
スポーツ・体育、ウエルネスをジェンダーの視点から研究している。スポーツ・体育が内包するジェンダー・バイアスを検証し、ジェンダー平等なスポーツ・体育のあり方について考察している。また、ウエルネスをめぐる諸現象をジェンダーの視点から検証することにも取り組んでいる。
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杉浦 克己 特別専任教授
主要研究テーマ:スポーツ栄養学、フィットネス
教員紹介
運動・スポーツを通じた健全な発育・発達、健康増進あるいはパフォーマンス向上を実現することに対し、栄養学的にアプローチすることを研究テーマとしている。また、日本の「食」の諸問題に対し、運動・スポーツを活用した新たな栄養教育の方法を構築することも研究課題としている。
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舘川 宏之 教授
主要研究テーマ:分子生物学 細胞生物学 生物化学
教員紹介
スポーツ、健康、老化、疾患は、広い意味でマクロなレベルのヒトの生命現象であり、その理解には遺伝子や細胞などのミクロなレベルからの視点がこれから一層重要となる。私達は、培養細胞や酵母を細胞のモデルとして用いて、細胞内で起きるさまざまな現象のメカニズム解明を目指している。特に、細胞内のオルガネラに着目し、膜動態や形成メカニズム、生化学的機能の解明を通して、ヒトの生命現象の理解へとつながる研究を行っている。
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土肥 美智子 特任教授
主要研究テーマ:スポーツ医学、コンディショニング、旅行医学
教員紹介
スポーツ現場では怪我はもとより、コンディショニングに直結している疾病に関しても予防、早期発見、早期治療が必要である。コンディショニングに関係する睡眠、リカバリー(特にCryotherapy)、またチームが海外遠征に行く際に必要となる旅行医学の知識(例えば感染症、ワクチン、時差など)について現場で活かされる課題解決方法が研究テーマである。
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中村 聡宏 准教授
主要研究テーマ:スポーツマンシップ論、スポーツ産業論、スポーツビジネス論
教員紹介
スポーツの本質的価値「スポーツマンシップ」に着目し、ビジネスにおける「ビジネスパーソンシップ」、人生における「ヒューマンシップ」など、汎用的な意義や価値へと結びつく理論構築、共育的コーチングのありかた、普及・推進の方法論などについて研究を進めている。また、「スポーツ産業」「スポーツビジネス」の領域における発展のため多様な視点からの理論形成と実践方法などについて研究を進めている。
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沼澤 秀雄 教授
主要研究テーマ:トレーニング科学、コーチ学
教員紹介
身体運動を科学的に分析、評価することによる、スポーツ競技のコーチングが主な研究分野である。特に身体能力のスピードとパワーに関するトレーニングから、あらゆるスポーツアスリートの競技力向上を目的とした研究を行う。スポーツ指導現場で生じる問題の解決にトレーニング科学がどのように接近できるかがテーマになる。
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松尾 哲矢 教授
主要研究テーマ:スポーツ社会学
教員紹介
社会現象としてのスポーツに対して社会学的にアプローチし、戦後日本のスポーツ界における《場》の構造変動と文化的再生産の研究を主要な研究テーマとしている。また、こうした研究テーマから日本のスポーツ政策の動向、しょうがい者スポーツとコミュニティ、地域スポーツクラブとコミュニティ形成、生涯スポーツシステムの動向などを研究課題としている。
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松田 恵示 特任教授
主要研究テーマ:スポーツ文化論、スポーツ教育論
教員紹介
スポーツ文化が持つ人間と社会にとっての意味や価値について探究するとともに、教育との関係や教育のあり方についての実践的な研究を行っている。主要な内容として、遊び文化の持つ多様な意味や価値についての社会意識論的な研究、体育科教育におけるカリキュラム論や学習指導論の研究、学校全般に関する政策論的な研究など。
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安松 幹展 教授
主要研究テーマ:運動生理学、環境生理学、フットボールサイエンス
教員紹介
環境生理学および運動生理学的アプローチから、サッカーを中心に競技力向上に関する研究を行っている。現在は「暑熱環境下における運動中の体温調節機能とパフォーマンスの関係」「サッカー選手のフィジカルコンディショニング項目の検討」「サッカーのゲーム中のフィジカルパフォーマンス分析」を、日本サッカー協会および国立スポーツ科学センターと連携しながら進めている。
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吉田 成仁 特任准教授
主要研究テーマ:コンディショニング&リコンディショニング、アスレティックトレーニング
教員紹介
スポーツ現場で発生する身体面・心理面の問題を解決し、アスリートのパフォーマンス向上に役立つことを目指す。スポーツ外傷障害、睡眠障害、モチベーション低下など、アスリートが抱える問題の発生状況の多面的調査研究、問題発生の予防や改善のためのアプローチ方法(運動療法、物理療法、スポーツ鍼灸、認知行動療法など)の効果検証の研究を進めている。
関連リンク
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