私だ。恐れることはない。
チャプレンのことば
2024/03/04
キリスト教とチャペル
OVERVIEW
チャプレンからのメッセージです。
チャプレン 浪花 朋久
私だ。恐れることはない。
現代の妖怪の一つは、私たちと一体感を持たず、共有できる世界観を持っておらず、私たちの価値観を破壊するかもしれない存在、つまり他人のことだといわれています。他人は私たちの考えを認めずに拒絶し、私たちの世界観を破壊するかもしれないからです。しかし、世界観の破壊は新しい創造の時でもあります。
新約聖書マルコによる福音書6章45節以下に次のような物語が記されています。イエスの弟子たちが舟に乗っていると、逆風のため舟を前に進めることができなくなりました。夜明け頃、イエスは湖の上を歩いて弟子たちの前に現れましたが、弟子たちはイエスの姿を見て「幽霊だ」と叫び声を上げて恐れました。この「恐怖」は、神様の業が起こっている際の人間の反応として記されています。神様は、私たちの外側からやって来られます。つまり私たちが外圧のように思える、その正体は神の業なのです。
価値観を変える恐怖の裏に、私たちを救う神の業が働いていることを覚えていただければと思います。
新約聖書マルコによる福音書6章45節以下に次のような物語が記されています。イエスの弟子たちが舟に乗っていると、逆風のため舟を前に進めることができなくなりました。夜明け頃、イエスは湖の上を歩いて弟子たちの前に現れましたが、弟子たちはイエスの姿を見て「幽霊だ」と叫び声を上げて恐れました。この「恐怖」は、神様の業が起こっている際の人間の反応として記されています。神様は、私たちの外側からやって来られます。つまり私たちが外圧のように思える、その正体は神の業なのです。
価値観を変える恐怖の裏に、私たちを救う神の業が働いていることを覚えていただければと思います。
※本記事は季刊「立教」267号(2024年2月発行)をもとに再構成したものです。バックナンバーの購入や定期購読のお申し込みはこちら
※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。
CATEGORY
このカテゴリの他の記事を見る
キリスト教とチャペル
2024/11/11
道の途上にて—立教学院創立150周年に思う—
チャプレンのことば