旧江戸川乱歩邸施設整備事業大衆文化研究センター(旧江戸川乱歩邸)

旧江戸川乱歩邸施設整備事業では、江戸川乱歩(本名・平井太郎)の暮らした母屋と洋館の改修工事を行い、旧蔵資料を保存するための資料保管庫を新設します。リニューアル後には、邸内に新設する展示室において、「作家・乱歩と人間・太郎の二つの人生に出会う場」をコンセプトに所蔵資料を展観します。

2024年5月からリニューアルに向けて改修工事を進めているところ、1921年築の母屋と1957年築の洋館が漏水やシロアリ被害により建材が劣化していることや、度重なる増改築によって屋根の形状が複雑化していることなどに対し、建物の安全性や耐久性を確保するための追加工事を実施することとなり、その後、展示準備を行い、2025年5月の利用開始を予定しております。

リニューアルにご関心をお寄せくださっている皆様をお待たせしてしまい恐縮ですが、貴重な文化資源として長きに渡り保存できるよう慎重に工事を進めておりますので、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。

このWebサイトでは、リニューアルの概要をお知らせするとともに、改修工事の進捗状況をお伝えしてまいります。旧江戸川乱歩邸が生まれ変わる様子をご覧ください。

入口から見た展示室完成イメージ

お知らせ

大衆文化研究センター長 あいさつ

石川 巧

立教大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センターは、江戸川乱歩のご遺族から譲り受けた旧邸宅、蔵書、資料、遺品などを管理・保存するとともに、江戸川乱歩をはじめとする大衆文化研究の拠点として設立された研究機関です。研究に資するための調査、資料提供はもちろん、データベースの運用、取材対応、各種イベントの企画運営はもちろん、旧江戸川乱歩邸の公開、展示企画、また、『大衆文化』、『センター通信』の編集発行など、幅広い活動を展開することで国内外における大衆文化研究の促進と社会への還元につとめています。

旧江戸川乱歩邸が管理する旧蔵書は和書13,000冊、洋書2,600冊、雑誌5,500冊に及びます。また、原稿、草稿、書簡、切抜資料、手帳、ノート、メモ類、戦時資料、読書ノート、江戸期の文献や探偵小説に関するカード、探偵作家クラブの運営に関する記録、脚本、フィルム映像、音声資料など、膨大な寄託資料があります。大衆文化研究センターは、それらを整理・分類しつつ、研究プロジェクトを立ちあげて翻刻作業を進めるとともに、デジタル公開にも取り組んでいます。

近年、江戸川乱歩の文学は映画、ドラマ、演劇、マンガ、アニメ、ゲームなどさまざまな形態に翻案され、新たなファンを獲得しています。その魅力は海外にも発信されています。この度、「旧江戸川乱歩邸施設整備事業」にともない、旧江戸川乱歩邸は大規模な改修工事を行っておりますが、リニューアル・オープン後には来館者のみなさまが様々な角度から江戸川乱歩の世界に触れていただけるような企画展示を行ってまいります。大衆文化の研究拠点としての機能を強化し、貴重な文化遺産を次の世代へと継承していくための取り組みを進めます。

今後とも、学内外からの幅広いご支援、ご協力をお願いする次第です。

旧江戸川乱歩邸リニューアルプラン

  • 母屋・洋館改修整備(施設改善・展示等整備)
  • 資料保管庫新築工事(離れ解体後建物新築)
  • 改修工事期間(予定):2024年5月~2025年3月
  • 利用開始:2025年5月中旬頃(工事期間終了後から約1か月展示準備)
  • 建築面積:母屋・洋館239.33㎡、資料保管庫87.42㎡
母屋・洋館改修整備
設計監理:株式会社プランテック
展示計画:大日本印刷株式会社
施工会社:株式会社中島工務店

資料保管庫新築工事
設計施工:株式会社システムハウスR&C

資料保管庫 外観完成イメージ

展示室 完成イメージ

リニューアル後の母屋・洋館及び資料保管庫平面図(案)

ご支援のお願い

江戸川乱歩記念大衆文化研究センターは、江戸川乱歩が暮らした邸宅および豊島区指定有形文化財である土蔵、乱歩の自筆資料や愛蔵品といった貴重な資料を後世に遺し、継承する使命を担っています。
乱歩の息遣いが感じられるこの地から、乱歩の人生と作品の魅力を広く発信するために、建物の維持管理、資料の整理・保存・公開、研究の推進、教育普及など様々な活動を進めてまいります。
当センターの活動にみなさまのお力添えを賜りたく、ご寄付のお願いを申し上げます。どうか温かいご支援とご協力をお願いいたします。

寄付募集の目的

当センター(旧江戸川乱歩邸)の活動に使途を指定して、立教学院へご寄付いただくことができます。お寄せいただいたご寄付は、下記の目的のために使用させていただきます。

①江戸川乱歩関連資料に関する保存環境の整備、施設・備品の整備
②状態の劣化した江戸川乱歩関連資料の補修(修復)・保存処理
③江戸川乱歩関連資料のデジタル化
④流出した江戸川乱歩旧蔵資料の購入による蔵書の復元
⑤江戸川乱歩関連資料等の公開・発信
⑥上記の諸事業の長期にわたる持続性の確保

募金要項

[募金名称]セントポール募金
[募金額]任意
[期間]2024年6月1日~2025年3月31日(2025年度以降は4月1日~翌年3月31日)
[寄付方法]
①インターネット寄付
⇒下記リンクから(または「立教学院インターネット募金」で検索)
⇒指定寄付で「旧江戸川乱歩邸施設整備事業」を選択
※寄付金控除の対象となります
②指定の払込用紙を使用し、お振込みください。その際「指定寄付欄」の「その他指定先」に○をつけ、「旧江戸川乱歩邸」とご記入ください
払込取扱銀行(払込用紙裏面記載)またはゆうちょ銀行・郵便局をご利用の場合は、払込手数料は無料です(取扱銀行の支店も同様)

顕彰

①寄付者ご芳名を発表します
ご芳名ならびに寄付金額を「寄付者芳名録」(『センター通信』等)に掲載します(匿名可)
②寄付金額に応じて、改修後の乱歩邸内に設置予定の銘板にご芳名を刻み、末永く顕彰させていただきます
(1)個人:10万円以上
(2)法人・団体:30万円以上
③刊行物およびオリジナルグッズ等を謹呈します
(1)個人:3,000円以上
雑誌『大衆文化』(年2回発行)、『センター通信』(年1回発行)1年分を謹呈
(2)個人:10,000円以上
雑誌『大衆文化』(年2回発行)、『センター通信』(年1回発行)1年分、オリジナルグッズ(※内容は検討中)を謹呈

改修状況フォトギャラリー

建築状況写真 ※「詳細を見る」ボタンより拡大画像を確認いただけます

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