比較文明学専攻文学研究科/池袋キャンパス

OBJECTIVE.

Comparative Civilizations 新たな人文知の地平を開く

比較文明学は、文化現象を個別に論じるのではなく、人文知の可能性を最大限に探求する場です。
従来の学問領域に限定されない人文学の総合的な知を養っていきます。

専攻のポイント

  • 人文知の総合力

    文学、哲学、表象文化論、文化批評など、人文学の基礎を踏まえつつ、多様な視野と知識の習得を可能にします。

  • 横断的な文化研究

    現代思想や文学批評の理論枠を自らのものにし、多様な文化現象に対する批評力を身につけることを通じて、世界的な座標軸の中に独自の研究視座を獲得できるようになります。

  • 研究能力の鍛錬と構想力の涵養

    徹底したアカデミック・ライティングの鍛錬を行い、研究のための足腰を鍛えます。その過程で、複合領域を学位論文テーマとするための構想力を身につけることができるようになります。

Pick
up

多様なアプローチ、充実したサポート体制

授業は、4つの研究領域(現代文明学・文明工学・言語多文化学・文明表象学)から構成され、多様な研究テーマに対応。また一線で活躍されている専門家を特任教員として招聘し、直接指導を受ける機会を提供します。

比較文明学専攻専任教員/研究テーマ

  • 菅野 聡美 教授

    主要研究テーマ:日本政治思想史、政治文化論、メディア論、文芸批評

    教員紹介

    日本政治思想史、政治文化論、メディア論、文芸批評など。これまで学術研究の対象としてまともに取り上げられることの少なかった近代の恋愛論、性愛学、「変態」概念の変遷などを研究対象としてきた。したがって周縁的なもの、マイナーなものに強い関心を持っている。また「楽園幻想の起源を求めて」という連作では、「消費される沖縄」という観点から研究を進めている。他に主要な関心領域としては、美術、舞台芸術・芸能、音楽、出版文化など。

  • 渡名喜 庸哲 教授

    主要研究テーマ:現代哲学、社会思想、倫理学

    教員紹介

    哲学者としては、E.レヴィナスをはじめ、J.デリダ、J.-L.ナンシー、J.-P. デュピュイ、S.ヴェイユ、C.ルフォールといったフランス現代哲学、M.ハイデガー、H.アーレント、G.アンダースといったドイツ現代哲学に関心を寄せてきた。テーマとしては、現象学、社会思想、倫理学の領域で研究をしてきた。近年はドローンやAIなどの現代科学技術や、介護とケア等に関する哲学的・倫理学的考察にも関心がある。

  • 蜂飼 耳 教授

    主要研究テーマ:詩、詩論、文芸批評

    教員紹介

    詩の他、小説やエッセイ(散文)などを執筆している。また、それらに基づき、詩論や書評等、文芸批評もおこなっている。日本語における詩と散文の関係、韻文と散文の関係を考え、日本語表現の現在とこれからを探求することを目指して活動を展開している。

  • 林 文孝 教授

    主要研究テーマ:中国哲学

    教員紹介

    朱子学や陽明学、明末清初の経世致用の学など、近世儒教思想を中心とする中国哲学が研究対象。政治・倫理・歴史といったテーマにかかわる中国哲学のテクスト群から、自己と他者の関係をめぐるクリティカルな考察を掘り起こし分析することをつうじて、現代の常識的な問題関心を組み替えていくことをめざす。現在は、道徳教化の語り方に関心を持っている。

  • 林 みどり 教授(2024年度春学期研究休暇)

    主要研究テーマ:思想文化論・表象文化論

    教員紹介

    ラテンアメリカ思想文化論、精神分析のグローバル思想史。正統派の知の外部(非西洋・大衆・非主流派の知)との接触領域における精神分析的な知の思想史や、知の植民地関係の外側で結びつき絡みあう思想文化のダイナミズムを探究することに関心がある。

  • 福嶋 亮大 教授

    主要研究テーマ:文芸批評、中国文学

    教員紹介

    20世紀から21世紀にかけての東アジアの文学・思想を主な研究テーマとしながら、現代社会のさまざまなアクチュアルな問題を批評的な見地から考察することをめざす。一国史観を超えて東アジア規模の文化史を構築すること、さらには近代のあり方そのものを問い直すことを自身の批評の主要な仕事とみなしている。

  • 今村 純子 特任教授

    主要研究テーマ:美学・表象文化論

    教員紹介

    フランスの女性哲学者シモーヌ・ヴェイユの思想を主軸に据え、抽象が具体に舞い降りる場として芸術を捉え、映画と文学を中心に詩学の可能性を探究している。

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