レクチャーコンサート「ドヴォルジャーク『聖書の歌』」(チェコ語原典版)
INFORMATION
プラハ・チャールズ大学プロテスタント神学部/立教大学大学院キリスト教学研究科交流記念レクチャーコンサート:ドヴォルジャーク『聖書の歌』(チェコ語原典版)
本学大学院キリスト教学研究科は2023年度よりプラハのチャールズ大学プロテスタント神学部(Protestant Theological Faculty of Charles University, Czech)と学術教育交流の協定を結び、様々なプログラムを企画してきました。今回、同神学部からFilip Čapek氏(チャールズ大学プロテスタント神学部教授)を本学国際学術研究交流制度招へい研究員としてお迎えするのにあわせて企画されたプログラムの一つとして、チェコの宗教音楽に関するレクチャーコンサートを行います。Filip Čapek氏はヘブライ語聖書・聖書考古学がご専門ですが、チェコの宗教改革における聖書に関するご研究もあることをふまえて、今回はチェコを代表する音楽家であるドヴォルジャークの主要な宗教音楽作品のうちから、チェコ語の聖書歌詞が用いられる『聖書の歌』を取り上げます(Antonín Leopold Dvořák, Biblické písně/Biblical Songs, Op.99)。作品の解説については米沢陽子(本学キリスト教学研究科特任教授)が日本語で行い、作品の実演に際しては、オルガン演奏も担当します。歌唱については、チェコで研鑽を積まれ、チェコ語音楽作品において優れた演奏実績を重ねておられるとともに、チェコとの芸術・文化交流にも尽力しておられる出井則太郎氏(声楽家)にお願いし、声楽家の立場から作品の紹介も行っていただきます。
講師
歌唱、作品紹介担当
声楽家
出井 則太郎 氏
東京藝術大学音楽学部声楽科卒業。駐日チェコ共和国大使館主催・チェコ音楽コンクール入賞をきっかけとしてチェコ共和国に留学。オロモウツ、パラツキー大学にてヤロスラフ・マイテネル教授に師事。チェコ国内でのコンサート、教会で、テノール、カウンターテナーとして、歌唱実績を重ねるとともに、合唱指導者、声楽指導者としての研鑽を積む。現在は、チェコ音楽を中心に様々な演奏活動を行うとともに、チェコとの芸術・文化交流にも深くかかわっている。
オルガン演奏、作品解説担当
本学大学院キリスト教学研究科特任教授
米沢 陽子
東京藝術大学大学院音楽研究科博士後期課程(古楽研究領域バロックオルガン専攻)修了、博士号(音楽)を取得。主たる研究領域は16-18世紀ドイツの鍵盤音楽および教会音楽で、特にザムエル・シャイトの鍵盤作品と声楽作品を重点的に研究している。オルガンを木田みな子、石田一子、酒井多賀志、宮本とも子、鈴木雅明、廣野嗣雄の各氏に、音楽学を大角欣矢氏に師事。文化庁新進芸術家海外留学制度研修員として渡独、シュターデオルガンアカデミーにてマルティン・ベッカー氏に師事。国内外で演奏活動を行なっている。