公開シンポジウム「多文化コミュニティ形成への展望:池袋地区の産学官民の協働と連携」
INFORMATION
2020年以降のコロナ禍は人の移動の厳しい制限をもたらし、オンラインによるコミュニケーションなど人々の生活の変化に大きな影響を与えた。しかし、コロナ禍以降に再開された国内外の背景の異なる人たちの交流は地域によっては一層活発化して、さまざまな多文化によるグラスルーツの交流が展開されている。本シンポジウムでは、東京都心のエスニック・タウンと称される地域でも池袋地区に着目して、さまざまなアクターによる地域社会における多文化の連携の事例を紹介する。
とくに豊島区池袋は、「ガチ中華」としてメディアで取り上げられるなど、中国出身者を中心としたエスニック・タウンとして注目を集めてきた。実際豊島区の外国人人口は中国出身者が多いという特徴を示すが、同時に近年は出身国の多様化が進んでいる。外国人住民の増加は単にエスニック・ビジネスの活発化ということだけでなく、受け入れた地域社会の変化にも結び付いてきた。エスニック社会としてホット・スポットである池袋地区であるが、産学官民による協働や連携も展開されている。実践的な活動や施策形成にかかわる方々による報告に基づき、今後の展望について検討する。多文化共生に向けたモデルの構築と発信を目指した企画である。
登壇者
会長挨拶
国士館大学教授
鈴木 江理子 氏
開催校挨拶・趣旨説明
本学社会学部特別専任教授、立教セカンドステージ大学副学長
水上 徹男
報告者
中華人民共和国駐日本国大使館参事官
劉 明 氏
豊島区政策経営部企画課長、多文化共生推進担当課長
澤田 健司 氏
東京商工会議所豊島支部会長、東京都中小建設業協会会長
渡邊 裕之 氏
認定NPO法人豊島子どもWAKUWAKUネットワーク理事長
栗林 知絵子 氏
社会福祉法人豊島区民社会福祉協議会共生社会課課長
田中 慎吾 氏
本学社会学部教授
西山 志保
討論者
一般社団法人豊島区観光協会最高顧問
齊木 勝好 氏
日本僑報社代表
段 躍中 氏
早稲田大学文学学術院教授
樽本 英樹 氏
名城大学法学部教授
近藤 敦 氏
司 会
本学社会学部准教授、グローバル都市研究所長
太田 麻希子
本学社会学部特別専任教授
野呂 芳明
詳細情報
名称
内容
・劉 明 氏
「便利な移民政策——中日の人的往来を促進」
・澤田 健司 氏
「豊島区の多文化共生政策」
・渡邊 裕之 氏
「ビジネス界からの共生に向けた提案」
・栗林 知絵子 氏
「外国ルーツの子どもの支援とネットワーク形成」
・田中 慎吾 氏
「共生社会における多様な主体による協働」
・西山 志保
「多文化協働のまちづくり」
【討論者】
・齊木 勝好 氏
「多文化社会池袋の歴史」
・段 躍中 氏
「池袋のエスニック・メディアの変貌」
・樽本 英樹 氏
「池袋は多文化統合の日本モデルになりうるか」
・近藤 敦 氏
「産学官民における多様性憲章の展望と公共空間における多様性の考慮」
対象者
申し込み
- 事前申し込み 必要
- 参加費 無料
【申込締切】
2024年5月19日(日)23:55
本シンポジウムは「移民政策学会2024年度年次大会」のプログラムの一部として行われます。
シンポジウム申請に間に合わなかった方も、本シンポジウムにつきましては当日参加が可能です。