公開ワークショップ、映画上映会「ソーシャルデザインフェス2024」
INFORMATION
グローバルに、そしてローカルにも格差や排除、分断・対立が先鋭化している現代において、画一化することなく、多様な価値観を持ったまま共生していく仕組みが必要である。身近な人間同士の争い、ビジネス上の対立、そして環境問題は、複雑に絡み合い、別個には解決できない。それらの解決には、既存システムには還元できない当事者性が認められること、一人ひとりの物語に共感し対話を実践することが糸口となる。特に、人間関係やコミュニティが狭められたコロナ禍をへて、あらためて人と人との交流が戻り、新たな関係性を構築する必要性が高まっている。
そこで、幅広い背景を持つ人々が興味・課題・情報を共有し、対話による相互理解を目的とする、一般公開の講義・映画上映・パネルディスカッションを開催する。メインテーマを「関係性を紡ぐ」とし、講義・パネルディスカッションでは、都市部における人と人との共有資源コモンズとしての居場所を作り維持している実践者に各事例を紹介してもらい、質疑応答を行う。映画上映「人生フルーツ」では、自然や社会の循環的な関係や人間同士の直接的な関係など探り、鑑賞後は対話の場を提供する。
講師・パネリスト
本学大学院社会デザイン研究科、文学部文学科文芸・思想専修教授
大熊 玄
本学名誉教授
中村 陽一
薬樹株式会社サステナブル担当マネジャー
照井 敬子 氏
医療という人の命に関わる仕事だからこそ持続可能な仕組みを大切にしたいと考え、社内のSDGs推進や一般の方向けに啓発イベントを行う。
薬樹ウィル株式会社代表取締役(障害者雇用)、ソーシャルヘルスケア経営塾主宰(塾長)、薬剤師
吉澤 靖博 氏
東京理科大学大学院知的財産戦略専攻修士課程修了、NPO法人Liko-net設立に参画、環境先進地域・岩手県葛巻町との協働やソーシャルイノベーションセミナー・青山ソーシャル映画祭などの企画を通じて、社会課題啓発活動を展開。ソーシャルヘルスケア経営塾を開講し、新たなビジネスモデル・イノベーションを指向した次世代リーダー育成の場を展開する。著書『地域ブランドのコンテクストデザイン(共著)』など。
「ニシイケバレイ」オーナー
深野 弘之 氏
有限会社深野商事代表取締役。深野家17代目。妻と娘と3人暮らし。先祖からバトンを受けた豊島区西池袋の一隅を2020年7月から「ニシイケバレイ」と称し、大家業を営む。
「ニシイケバレイ」はこちら
西荻窪「okatteにしおぎ」オーナー、(株)コンヴィヴィアリテ代表取締役、-able society(エイブルソサエティ)研究会代表
竹之内 祥子 氏
2017年度本学大学院21世紀社会デザイン研究科修了生。上智大学大学院文学研究科英米文学専攻修士。約40年間にわたり、マーケティングリサーチ&戦略立案会社(株)シナリオワークを経営した後、2015年、杉並区宮前の自宅を改修し、メンバーシップ制のコモンキッチン/スペース&シェアハウス「okatte にしおぎ」をオープン。社会デザイン学修士(修士論文のテーマは、都市の空間シェアにおけるコモンズの生成進化について)。
「たまれ」ファウンダー、株式会社シンクハピネス代表取締役、一般社団法人CancerX共同代表理事、理学療法士
糟谷 明範 氏
2022年度本学大学院21世紀社会デザイン研究科修了生。「“いま”のしあわせをつくる」をビジョンに東京都府中市で活動。LIC訪問看護リハビリステーション(訪問看護)、life design village FLAT(居宅介護支援)、the town stand FLAT(カフェ&コミュニティ)の3つの事業を行いつつ、さまざまな立場の人たちが集まり、そこで起こるコトをつくる「たまれ」を運営。その他、高校の「総合的な探究の時間」の講師や、WEBメディア『ブルーブラックマガジン』にて連載を担当。
詳細情報
名称
内容
13:00 開会
13:15 中村先⽣講義
13:45 休憩
13:50 映画上映『⼈⽣フルーツ』+感想共有
16:05 休憩
16:15 パネルディスカッション
17:45 閉会・交流会