公開研究会「哲学対話と地域コミュニティ創生の研究会」
INFORMATION
哲学対話と地域コミュニティ創生に関する実践者による講演と対話実践深刻化する気候変動、高騰するエネルギー価格、加速化するグローバル経済のもたらすリスクに対処するため、エネルギーの地域自給を具体的に展開する重要性が改めて認識されている。エネルギーの地域自給を進めることは地域のコミュニティ形成および活性化にもつながることである。しかし、以上の目的を達成するためには誰もが安心して参加することができる地域コミュニティを形成することが重要である。本研究会では哲学対話の実践を通して地域活性化やコミュニティ創生に取り組んで来られた実践者から講話をいただき、実際に哲学対話を実践することを目的としている。
講師
本学文学部教育学科教授、日本哲学会事務局長、日本学術会議委員(第26〜27期)、哲学委員会委員長
河野 哲也
博士(哲学)慶応義塾大学。専門は、現代哲学と倫理学。
現象学的身体論の観点から、心の諸科学の基礎を再構築し、教育学や特別支援教育、福祉のあり方について考察している。近年は、この立場を拡張し、環境問題を扱った哲学や倫理学を展開している。また、哲学対話という方法を用いて、地域創生や環境問題について対話的解決を実践するとともに、子どものための哲学対話を、道徳教育や総合学習に適用し、未就学児から高校生まで対象として、全国の教育機関や図書館などで実践している。
一般社団法人いしばしコモンズ代表理事、平安女学院高等学校講師(哲学対話)
菱田 伊駒 氏
大阪大学在学中、鷲田清一が提唱した「臨床哲学」に影響を受け、卒業後も石橋に留まり、パン屋で働きながら「子どもの哲学/哲学対話」の実践を初め、大阪大学21世紀懐徳堂と協力して、様々な社学連携事業(商店街/学校/福祉連携)に取り組んでいる。1990年生まれ。
本学コミュニティ福祉学部兼任講師
佐藤 太 氏
埼玉県小川町在住。自給と体験提供のための田畑を耕作しつつ、地域住民特に新旧住民間のコミュニケーションの活性化を試みている。主な研究テーマは「コモンズとしての食」。バルセロナ自治大学・学際的持続可能性学修士課程修了エコロジー経済学専攻。