公開映画上映会「ぼくたちは見た——ガザ・サムニ家の子どもたち」、講演会
INFORMATION
パレスチナ難民発生から75年、オスロ合意から30年にあたる2023年、ガザの武装勢力のイスラエルへの越境攻撃によって始まった5回目となるガザ地区への大規模空爆により、これまでに8,000人以上の子どもたちが亡くなった。2006年以降封鎖されているガザ地区では、こうした大規模な空爆は今までに少なくとも4回あり、多くの子どもが亡くなってきたが、ガザの子どもが空爆の合間にどのように暮らしているのかはあまり知られていない。映画「ぼくたちは見た——ガザ・サムニ家の子どもたち」(古居みずえ監督、2011年作品)の上映を通してガザの子どもの状況を知るとともに、同映画を製作した古居みずえ監督、イスラエル平和活動家のダニー・ネフセタイ氏のお話しを伺い、ユースやフロアとの対話を通して占領下における子どもの権利について考えたい。
講師
映画監督
古居 みずえ 氏
1948年、島根県生まれ。ジャーナリストであり、映画監督。1988年より紛争下におけるパレスチナ、イスラエルの人々、特に女性や子どもたちに焦点をあて、取材活動を続けている。2007年に、難民キャンプ出身の女性を記録した映画『ガーダパレスチナの詩』を制作。2011年に制作された映画『ぼくたちは見たガザ・サムニ家の子どもたち』は2作目となる。主な著書に『インティファーダの女たち—パレスチナ被占領地を行く[増補版]』(彩流社、2015)、『パレスチナ—戦火の中の子どもたち(岩波ブックレット)』(岩波書店、2015)など。写真『パレスチナの女たち』でDAYS国際フォトジャーナリズム大賞審査員特別賞を受賞(2005)、第6回石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞(公共奉仕部門)を受賞(2006)。アジアプレス・インターナショナル所属。
木製家具職人、平和活動家
ダニー・ネフセタイ 氏
1957年イスラエル生まれ。1975年、高校卒業後、徴兵制によりイスラエル軍入隊。空軍にて3年間兵役を務める。1979年退役後、アジアの旅に出る。同年来日。日本各地をヒッチハイクなどで旅をし、人々と交流を深める。日本語学校にて更に深く言葉を勉強し、その後神奈川の家具会社に勤める。日本人女性と結婚したのち、1988年に埼玉県秩父郡皆野町へ引っ越し。同年、「木工房ナガリ家」を開設。1999年、自宅ログハウスを夫婦で建設。現在は夫婦で注文家具、遊具、木工小物、社会性オブジェの創作活動。ギャラリーにて個展、グループ展など多数開催の他、社会活動として、世界情勢から平和を考える講演会などを多数実施。著書に『国のために死ぬのは素晴らしい?—イスラエルからきたユダヤ人家具作家の平和論』(高文研、2016)、『イスラエル軍元兵士が語る非戦論—「抑止力」という考えはもうやめよう』(集英社新書、2023)。3児の父。
詳細情報
名称
内容
第1部 映画上映
18:00~18:05 始めのあいさつ
18:05~18:20 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンのガザでの活動紹介
18:20~19:50 映画上映「ぼくたちは見た ガザ・サムニ家の子どもたち」
第2部 トークセッション
20:00~20:40 トークセッション(司会:金子由佳氏、ゲスト:古居みずえ氏、ダニー・ネフセタイ氏、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンユース)
20:40~20:50 質疑応答
20:50~21:00 終わりのあいさつ