公開シンポジウム「トランスナショナル・シネマ・シンポジウム2023—韓国映画の花様年華」
INFORMATION
公開講演会「トランスナショナル・シネマ・シンポジウム2023—韓国映画の花様年華」
~学部公開講演会『言語と社会や文化を<つなぐ>:世界と切り結ぶ異文化コミュニケーション』の一環として~
今や世界を圧巻する韓国映画だが、そうしたグローバル・シネマとしての韓国映画を創出してきた韓国映画産業が今日的な様相を呈するようになる転機とも言えるのが、「韓国映画のルネサンス」と呼ばれる2003年である。本シンポジウムでは、KBSのアーカイブプロジェクト「モダンコリア」シリーズの一環として、韓国映画のまさに「花様年華」の時期である2003年前後を回想した『In The Mood For Korean Cinema(韓国映画花様年華)』(2022)と、その時期に先立つ形で公開される『おばあちゃんの家』(2002)を鑑賞し、2名の監督から話を伺う。当時の韓国映画界の様相を知るとともに、一見ローカルな印象を残す作品に縫合されたグローバルな、つまりトランスナショナル的な文脈を追跡し、トランスナショナル・シネマ的な視座を養う。
講師
映画監督、「Korean Film Archive」ディレクター、韓国芸術総合学校名誉教授
キム・ホンジュン 氏
キム・ホンジュン氏は、2000年から2005年まで富川国際ファンタスティック映画祭のフェスティバルディレクターおよび映画振興委員会(KOFIC)のコミッショナーを務めた。忠武路国際ミュジカル映画祭のアーティスティックディレクターでもある。著書には『私、映画作家:キム・ホンジュンの映画ノート』と『映画について知りたい二、三のこと』など。キム・ホンジュン氏は、『Jungle Story』(1996)や『バラ色の人生』(La Vie En Rose)(2005)などの映画/ドラマの監督および脚本家として賞を受賞している。また、テレビシリーズ『Korean Classical Cinema Special』のホストおよび共同脚本家も務めた。現在、キム・ホンジュン氏はKorean Film Archive(KOFA)のディレクターであり、韓国芸術総合学校の名誉教授である。
映画監督
イ・ジョンヒャン 氏
1964年韓国生まれの監督兼脚本家。西江大学仏語仏文科を履修し、韓国映画芸術学院を卒業した後、監督として活動し始める。代表作の『美術館の隣の動物園』(1998)では、青龍映画賞の最優脚本家賞、大鐘賞と春史大賞映画祭の新人監督賞を受賞した。また『おばあちゃんの家』(2002)では、大鐘賞と百想芸術大賞の最優秀監督賞を受賞したほか、『今日』(2011)釜山国際映画祭などに上映した。
本学異文化コミュニケーション学部教授
イ・ヒャンジン
詳細情報
名称
内容
・開会挨拶
・第1部
(1)講義『2003年、韓国映画の花様年華、そして20年後』
キム・ホンジュン氏
(2)映画上映『In the mood for Korean Cinema』(2022、韓国)
・第2部
(1)映画上映『おばあちゃんの家』(イ・ジョンヒャン監督、2002、韓国)
(2)イ・ジョンヒャン監督による講義
(3)同監督との座談会
イ・ヒャンジン
・閉会挨拶