公開講演会「視覚化された破壊と再生の記録からみる関東大震災—追悼・展示と表象・差別・ダークツーリズム」

INFORMATION

  • 2023年11月10日(金)18:30~20:30
  • ハイブリッド型開催(対面・オンライン)
    池袋キャンパス 8号館1階 8101教室

【関東大震災から100年記念講演】

21世紀社会デザイン研究科では関東大震災から100年という節目の年に、米国デューク大学美術・美術史・ヴィジュアルスタディーズ学科教授で、近代日本の視覚文化とその表象研究を専門とし、とりわけ関東大震災をはじめとする、日本におけるカタストロフィの視覚と表象研究で名高いジェニファー・ワイゼンフェルド教授をお招きし公開講演会を開催します。

ワイゼンフェルド教授は、その著『関東大震災の想像力 災害と復興の視覚文化論』(2014年青土社)において、当時の破壊的な状況を、写真、映画、風刺画、絵葉書といった視覚的記録を手掛かりに、視覚の可視性と不可視性、スペクテイター(見物人)を生み出すスペクタクルとしての災害、名所としての廃墟とその崇高性、避難民を取り巻く利他的結束と、自警団の暴力・道徳的腐敗、復興のレトリック、追悼と記念、死者の埋葬と追悼、忘却といった多数の争点から論じておられます。

本講演会では、ワイゼンフェルド教授のこの記念碑的労作を手掛かりとして、広く学内外の防災意識を高め、災害やカタストロフィの記憶がもつ政治性や、危機的事態における差別や人権侵害に対して警鐘を鳴らすことを目的に、視覚化された破壊と再生の記録から、関東大震災を再検討していきます。

講師

2023年度本学招へい研究員、米国・デューク大学美術・美術史・ヴィジュアルスタディーズ学科教授
ジェニファー・ワイゼンフェルド(Gennifer Weisenfeld) 氏

2023年より、同ウォルター・アネンバーグ・ディスティングイッシュト プロフェッサー。
プリンストン大学でPh.D.(美術史)を取得。近代日本の前衛芸術、広告、デザイン等の視覚文化研究を専門とする。ハーバード大学ライシャワー日本研究所やロンドン大学東洋アフリカ研究科での客員研究員も務めた。
主な著書にMavo : Japanese Artists and the Avant-Garde, 1905-1931. Berkeley, University of California Press, 2002, Imaging Disaster : Tokyo and the Visual Culture of Japan' s Great Earthquake of 1923. Berkeley, University of California Press, 2012(邦訳:篠儀直子訳『関東大震災の想像力:災害と復興の視覚文化論』青土社、2014年)、Gas Mask Nation : Visualizing Civil Air Defense in Wartime Japan(Chicago : University of Chicago Press, 2023). 中村尚明訳「護れ大空!—戦時日本における国民防空の視覚表現」増野恵子他編『もやもや日本近代美術—境界を揺るがす視覚イメージ』勉誠出版2022、391-413頁他多数。

講師、司会

本学大学院21世紀社会デザイン研究科、社会学部教授
長 有紀枝

詳細情報

名称

公開講演会「視覚化された破壊と再生の記録からみる関東大震災—追悼・展示と表象・差別・ダークツーリズム」

対象者

本学学生、教職員、校友、一般

申し込み

  • 事前申し込み 必要
  • 参加費 無料

【定員】
500名(対面)

以下のWebサイトよりお申込みください。

主催

21世紀社会デザイン研究科、社会デザイン研究所

備考

お問い合わせ

ジェニファー・ワイゼンフェルド教授招へい事務局(長研究室)

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