国際シンポジウム「日韓の歴史教育における「新安沈船」」

INFORMATION

  • 2023年7月2日(日)14:00~17:00
  • 池袋キャンパス 12号館地下1階 第1~2会議室

日本史、なかでも中世史は既存の教科書叙述の見直しを迫る成果が数多く公刊されているが、新しい研究動向を組み込んで教科書叙述を見直す動きは十分とはいえない。とりわけ、日本史上の中世にあたる時期の日本と高麗・朝鮮との関係史は20世紀末以来、最も発展の著しい分野の一つでありながら、古代や近世・近代に比べて教育の場で取り上げられる機会は著しく乏しい。本シンポジウムでは、1975年に韓国の全羅南道新安郡の沖で発見された沈没船(新安沈船)が日韓の歴史教育においてどのように取り上げられているのかを切り口にして、日韓の歴史教育・歴史研究者による「対話」の場をつくるとともに、歴史教育における日麗・日朝関係史について再考するきっかけとしたい。

講師

中央大学文学部特任教授、本学教職講座兼任講師
大西 信行 氏

修士(文学)(京都大学)。日本中世史・海域アジア史・日本史教育。主な著作に「『朝鮮王朝実録』に収められた二つの《良懐上表文》」(『中央史学』45号、2022)など。

本学文学部史学科日本史学専修教授、日本学研究所所長
佐藤 雄基

博士(文学)(東京大学)。日本中世史・近代史学史。主な著作に『日本中世初期の文書と訴訟』(山川出版社、2012年)、『明治が歴史になったとき:史学史としての大久保利謙』(編著)(勉誠出版、2020年)、『史学科の比較史:歴史学の制度化と近代日本』(共編著)(勉誠出版、2022年)など。

韓国・高麗大学校歴史教育科副教授、国際日本文化研究センター外国人研究員
鄭 淳一 氏

博士(文学)(早稲田大学)。主な著作に『九世紀の来航新羅人と日本列島』(勉誠出版、2015年)など

産業能率大学経営学部准教授
皆川 雅樹 氏

博士(歴史学)(専修大学)。日本古代史・歴史教育。主な著作に『日本古代王権と唐物交易』(吉川弘文館、2014年)、『「唐物」とは何か:舶載品をめぐる文化形成と交流』(共編著)(勉誠出版、2022年)、『失敗と越境の歴史教育』(共編著)(清水書院、2022年)、『失敗と越境の歴史教育:これまでの授業実践を歴史総合にどうつなげるか』(共編著)(清水書院、2022年)など。

詳細情報

名称

国際シンポジウム「日韓の歴史教育における「新安沈船」」

内容

プログラム
14:00~14:10 趣旨説明:佐藤雄基
14:10~15:10 「《韓国の歴史教育は「新安船」をどう語っているのか》」:鄭淳一氏
15:10~15:40 「日本の中学・高校教科書における《新安沈船》」:大西信行氏
15:40~15:55 休憩
15:55~16:10 コメント:皆川雅樹氏
16:10~17:00 総合討論

対象者

本学学生、教職員、校友、一般

申し込み

  • 事前申し込み 不要
  • 参加費 無料

主催

日本学研究所

共催

文学部人文研究センター、文学部史学科、科学研究費補助金(国際共同研究強化(A))「書状形式の文書を軸とした比較古文書学の基盤形成」(18KK0335)(代表者:佐藤雄基)、科学研究費補助金(研究活動スタート支援)「前近代海域アジア史の新たな知見にもとづく高等学校地理歴史科の探究型教材の開発」(代表者:大西信行)(20K22220)

お問い合わせ

日本学研究所事務局

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