第9回学術研究大会「コロナ禍の財政と社会保障」
INFORMATION
本研究大会は、本学経済学部にゆかりのある研究者(卒業生、名誉教授、助教経験者など)による年に一度の研究会であり、研究上の交流を通じて懇親を深め、経済学部および経済学研究科の研究・教育の向上を図ることを目的にした公開講演会である。今回の学外講演者は、本学経済学部の助教経験者でもあり、現在、本学で教鞭をとられている研究者でもある。当日は講師による講演の後、講師間のパネルディスカッションおよび参加者との質疑応答の時間を設けることとしたい。
講演者
本学経済学部准教授
安藤 道人
専攻:公共経済学、応用ミクロ計量経済学。
主な業績:Michihito Ando, Masato Furuichi and Yoshihiro Kaneko,`Universal Long-term Care Insurance Boost Female Labor Force Participation? Macro-level Evidence.’, IZA Journal of Labor Policy, 11:4, 2021. Michihito Ando, Chishio Furukawa, Daigo Nakata, and Kazuhiko Sumiya, `Fiscal Responses to the COVID-19 Crisis in Japan: The First Six Months.’, National Tax Journal, 73(3), 901-926, 2020. 安藤道人・浦川邦夫「居住の貧困」の所得勾配—所得低下に伴う住環境の剝奪とその多様性」『日本の居住保障 定量分析と国際比較から考える』慶應義塾大学出版会、第3章、pp.61-85、2021年など。
本学経済学部教授
池上 岳彦
専攻:財政学。
主な業績:『分権化と地方財政』(岩波書店、2004年)、『租税の財政社会学』(共編著。税務経理協会、2009年)、『平成財政史—平成元~12年度第2巻予算』(共著。大蔵財務協会、2013年)、『現代財政を学ぶ』(編著。有斐閣、2015年)など。
埼玉大学人文社会科学研究科准教授
大津 唯 氏
専攻:医療経済学、社会保障論。
主な業績:Yoko Ibuka and Yui Ohtsu. `Socioeconomic status and the likelihood of informal care provision in Japan: An analysis considering survival probability of care recipients.’, PLoS ONE, 16(8): e0256107. (2021.8)、大津唯「「地域医療介護総合確保基金」の現状と課題—都道府県計画の集計に基づく検討—」『会計検査研究』(56):27-46. (2017.9)、大津唯・渡辺久里子「剥奪指標による貧困の測定—「生活と支え合いに関する調査」(2017)を用いて—」『社会保障研究』4(3): 275-286. (2019.12)など。
駒澤大学経済学部准教授
田中 聡一郎 氏
専攻:社会保障論。
主な業績:駒村康平・田中聡一郎編(2019)『検証・新しいセーフティネット : 生活困窮者自立支援制度と埼玉県アスポート事業の挑戦』新泉社、山田篤裕・駒村康平・四方理人・田中聡一郎・丸山桂(2018)『最低生活保障の実証分析 : 生活保護制度の課題と将来構想』有斐閣など。
本学経済学部教授、経済研究所長
池田 毅
本学経済学部教授、経済学部長
藤原 新
詳細情報
名称
内容
開会挨拶:池田 毅(本学経済学部教授・経済研究所長)
<司会進行・講師>
安藤 道人(本学経済学部准教授)
「コロナ禍における失業・困窮・自殺と社会保障」
<講師>
池上 岳彦(本学経済学部教授)
「コロナ対策の財政政策をめぐる日米の比較」
大津 唯(埼玉大学人文社会科学研究科准教授)
「コロナ禍で顕在化した医療提供体制の課題と今後の展望」
田中 聡一郎(駒澤大学経済学部准教授)
「コロナ感染拡大と格差」
閉会挨拶:藤原 新(本学経済学部教授・経済学部長)