第84回ジェンダーセッション「フェミニズム、クィア、キリスト教」
INFORMATION
フェミニズムとクィア、この二つの視座をどのように位置づけることができるでしょうか。たとえば「フェミニズムは古く、クィアは新しい」という認識や、「フェミニズムは『女性』のこと、クィアは『性的マイノリティ』のことを扱う」という理解、あるいは「フェミニズムはアイデンティティ・ポリティクス、クィアは反アイデンティティ」との印象を持つ人もいるかもしれません。時折耳にするこうした認識について、少し立ち止まって考えてみたいと思います。今回手がかりにするのは、「フェミニスト神学」と「クィア神学」と呼ばれるキリスト教思想です。これらの思想に現れた事例を紹介しつつ、両者の関係性を考察します。
講師
明治学院大学キリスト教研究所客員研究員
工藤 万里江 氏
同志社大学神学部卒業、同大学大学院神学研究科修了(修士)、米国Pacific School of Religion修了(Master of Theology)、立教大学大学院キリスト教学研究科修了(博士〔神学〕)。専門はジェンダー、セクシュアリティとキリスト教。研究の傍らキリスト教月刊誌『福音と世界』(新教出版社)の編集にも携わる。訳書P. チェン『ラディカル・ラブ——クィア神学入門』(新教出版社、2014年)他、論文「『クィア神学』における女性神学者たちの思想研究——フェミニズムとクィアの接点あるいは衝突」立教大学ジェンダーフォーラム『ジェンダーフォーラム年報』第20号(2019年)他。
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