公開セミナー『戦後日本における社会運動の歴史的・国際的位置—1960年代の運動はその後にどのように継承されたのか?—』
INFORMATION
世界的にみて多様な社会運動が隆盛した1968年から約50年が経ち、近年このことに関係する様々な研究が発表され、学会企画や展示が行われた。本センター所蔵資料も、国立歴史民俗博物館が2017年10月11日から12月10日に開催した企画展「「1968年」——無数の問いの噴出の時代」やイタリア・ミラノで2018年10月2日〜22日に開催されたUn grande numero. Segni imagini parole del 1968 a Milano(ISEC Foundation and BASE Milano)において、展示された。
それでは、こうして改めて見直されている多様な運動は、その後の日本の歴史にどのように継承され(あるいはされなかっ)たのか。1960年代における日本の社会運動を、1970年代以降の日本の歴史のなかに位置付けて多面的に理解することが求められよう。そこで、本公開セミナーでは、日本近現代史・社会運動史の研究者であり、ミラノでの展示にあたりご協力いただきマルコ・デル・べ-ネ氏(ローマ・サピエンザ大学)を講師としてお招きし、この点について比較史的に語っていただく。そのうえで、氏の報告に対し本センターの研究プロジェクトメンバーらのコメントとフロアからの質問・意見を交えて議論し、本テーマへの理解を深めることを目的とする。
講師
ローマ・サピエンザ大学准教授
マルコ・デル・ベーネ 氏
1964年生まれ。Ca'Foscariヴェネツィア大学院東アジア史研究科史学専攻博士課程修了。博士(アジア史学)。イタリアのヴェネツィア、ボローニャ、フィレンツェ、ピサ大学で非常勤講師、講師を経て、現職。専門は日本近現代史、主要業績は以下の通り。
・2016 - Contributo in volume (Capitolo o Saggio) Marco Del Bene (2016).
Centocinquanta anni di relazioni fra Italia e Giappone. In: di F. Masotti (a cura di) S. Venturi (a cura di) C. Ghirardini (a cura di). Ho camminato sulla lunga strada per la libertà. Ravenna festival 2016. p.97-107, Ravenna: Ravenna Festival, ISBN:978-8894098815.
・1991 - Articolo in rivista Marco Del Bene (1991). Appunti sul movimento studentesco giapponese 1945-1970. In: Passato e Presente, vol.25, p.119-129, ISSN:1120-0650
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- 事前申し込み 不要
- 参加費 無料