第77回 ジェンダーセッション「アメリカのオギノ式——1930年代の「自然な」避妊法の導入をめぐる郵便・宗教・産児調節運動の様態」
INFORMATION
1924年に産婦人科医の荻野久作によって発表された排卵期に関する学説は、ただちに避妊に応用され、その避妊法は「オギノ式」と呼ばれるようになった。オギノ式はローマ教皇が唯一使用を許可したと解釈され、アメリカには1930年代初頭にカトリック医師によって紹介され「リズム法」として知られるようになった。当時、避妊に関する情報を郵送してはならないという「コムストック法」があったにも関わらず、リズム法を記した文書は郵送が許可された事実に産児調節運動家らは動揺した。オギノ式をめぐって、郵便、宗教、産児調節運動が交錯する様子を描き出し考察してみたい。
講師
横山 美和(よこやま みわ) 氏
本学ジェンダーフォーラム教育研究嘱託、お茶の水女子大学基幹研究院研究員、東洋大学非常勤講師。専門は科学とジェンダー、ジェンダー史。主要論文に、「「性差」を極小化する:女性医師C.D.モージャーのフェミニズム」(東海ジェンダー研究所『ジェンダー研究』第18号、2016)など。
詳細情報
名称
第77回 ジェンダーセッション「アメリカのオギノ式——1930年代の「自然な」避妊法の導入をめぐる郵便・宗教・産児調節運動の様態」
対象者
本学学生、教職員、校友、一般
申し込み
- 事前申し込み 不要
- 参加費 無料
主催
ジェンダーフォーラム