公開セミナー「新訳でプルーストを読破する」第10回「囚われの女Ⅰ」
INFORMATION
長大かつ難解な小説として名高い『失われた時を求めて』を、岩波文庫から刊行中の吉川一義氏による親しみやすい新訳で読み通す連続公開セミナーの第10回。
物語の舞台はパリに戻り、主人公とアルベルチーヌの同棲生活が描かれるなか、恋愛の主題と並行して、芸術をめぐる考察が繰り広げられる。講師には、プルーストの芸術観について美学的・政治的な角度から調査分析を積み重ねてきた小黒昌文氏を迎え、眠るアルベルチーヌの描写や、美術館における作家ベルゴットの死の場面に着目しつつ、このエピソードのあらたな読みどころを探る。
講師
駒澤大学准教授
小黒 昌文 氏
1974年生まれ。パリのエコール・ノルマル(フォントネー/サン゠クルー校)およびパリ第3大学への留学をへて、京都大学で博士号(文学)を取得。駒澤大学准教授。専門はプルースト研究。現代フランス文学の翻訳にもたずさわる。著書に『プルースト芸術と土地』(名古屋大学出版会、2009年)、訳書(澤田直との共訳)に、フィリップ・フォレスト『荒木経惟つひのはてに』(白水社、2009年)、『夢、ゆきかひて』(白水社、2013年)、『シュレーディンガーの猫を追って』(河出書房新社、2017年)。
司会
本学文学部文学科フランス文学専修教授
坂本 浩也
詳細情報
名称
公開セミナー「新訳でプルーストを読破する」第10回「囚われの女Ⅰ」
対象者
本学学生、教職員、校友、一般
申し込み
- 事前申し込み 不要
- 参加費 無料
定員140名(先着順)
主催
文学部文学科
備考
全14回。第11回は2019年春に開催予定。かならずテキスト(プルースト作・吉川一義訳『失われた時を求めて』第10巻「囚われの女Ⅰ」岩波文庫、2016年)をあらかじめ通読のうえ、ご持参ください。