連続公開講演会 ニッポンとアメリカ:「クールなジャパン」はどこから来たか 第2回「日本がクールでなかった頃──昭和の洋楽受容」
INFORMATION
この連続講演シリーズでは、近年「クール」という形容詞とともにメディアで取り上げられることの多い、戦後の「日本」文化の起源や性質を、戦前・戦後において強い影響力を持ち続けてきたアメリカの大衆文化との関連性のもとに考察する。連続講演第二回目は、アメリカ文学者であり、また日米のポピュラー・ミュージック研究の第一人者でもある佐藤良明氏を迎え、戦後日本歌謡の文化的意味をアメリカのポップソングの影響という観点から考察する。カッコイイという意味のcoolという言葉がアメリカで誕生した経緯から始め、coolな文化が、日本でどのように受容されたか(されなかったか)という問題を、通時的に概観する。ジャズ・ポップ・フォークソング・歌謡曲にまたがるサウンドを鳴らしながら、クールな感覚というのが、そもそも何をさしていたのかを確認し、それが政策としての「クール・ジャパン」へと変貌をとげた歴史や文化の状況を考える。
講師
放送大学客員教授、東京大学名誉教授
佐藤 良明 氏
1950年生まれ。アメリカ文化・ポピュラー音楽研究者。東京大学教授、放送大学教授、日本ポピュラー音楽学会会長、表象文化論学会会長等を歴任。主著書に『ラバーソウルの弾みかた』『J-POP進化論』など。主訳書にトマス・ピンチョン『重力の虹』など。NHK英会話講師(「ジュークボックス英会話」「リトル・チャロ」)としての顔も持つ。現在放送大学客員教授として新講座〈アメリカの芸術と文化〉を準備中である。
司会
本学アメリカ研究所特任研究員
江崎 聡子
詳細情報
名称
連続公開講演会 ニッポンとアメリカ:「クールなジャパン」はどこから来たか 第2回「日本がクールでなかった頃──昭和の洋楽受容」
対象者
本学学生、教職員、校友、一般
申し込み
- 事前申し込み 不要
- 参加費 無料
主催
アメリカ研究所