公開講演会 アート/ソーシャルデザイン/NPO
INFORMATION
ソーシャルデザインということばが普及拡大してきたこの 15 年余り、その意味する内容や領域の拡大の一方で、ソーシャルデザインという考え方をとることの社会的意味、目標が曖昧になる傾向も見られ始めている。
そこで、単に社会を「良くする」ことにとどまることなく、社会を実際に「変える」ところにまで届くソーシャルデザインの有りようを、あらためて具体的に探究する機会を持ちたいと思い、20周年を迎えた日本 NPO 学会と共催して、とりわけアートの持つ想像力・創造力を活かしつつ、個人レベルを超えた組織的・構造的な活動を進めていく際のNPOの可能性も視野に入れ、討議を進めていく。
なお今回は、オープニングアクトとして演劇上演(ベルナール=マリ・コルテス作、佐伯隆幸翻訳『タバタバ』)も行い、アートの空間と身体性に接しつつ考える構成を工夫する。
講師
劇作家・演出家
佐藤 信 氏
1960年代からの小劇場運動の中心的な担い手のひとり。1970年から90年までの二十年間、黒色テントによる全国120都市におよぶ移動公演をおこない、代表作『喜劇昭和の世界』三部作をはじめ、数多くの作品を上演。かたわら、オペラ、コンテンポラリーダンス、ショウ、糸操り人形芝居、日本舞踊、能など、幅広い分野の舞台演出にたずさわる。1980年代からの近隣アジア諸国との演劇交流、東京学芸大学教授、劇場創造アカデミーでの演劇教育の推進者としても知られる。現在、座・高円寺(杉並区立杉並芸術会館)芸術監督。2017年6月、横浜の下町に、小劇場、スタジオ、宿(ドミトリー)を併設したアートセンター「若葉町ウワーフ」を個人で立ちあげる。
プロデューサー
残間 里江子 氏
仙台市生まれ。アナウンサー、雑誌記者、編集者を経て、企画会社を設立。出版、映像、文化イベントなど数多くプロデュース。国土交通省「社会資本整備審議会」、財務省「財政制度等審議会」など行政諸機関の委員を数多く歴任。2009 年、大人のネットワーク「クラブ・ウィルビー」(http://www.club-willbe.jp)を設立。近著は『閉じる幸せ』(岩波新書刊)。BSTBS「Together」、ニッポン放送「おしゃべりラボ〜しあわせSocial Design〜」(毎週土曜AM7:40~ 中村教授と共演)に出演中。
東京外国語大学教授、21世紀社会デザイン研究科客員教授、ジャズトランペッター
伊勢崎 賢治 氏
東京外国語大学大学院教授。21世紀社会デザイン研究科元特任教授。内戦初期のシエラレオネを皮切りにアフリカ三カ国で10年間、開発援助に従事した後、東チモールで国連PKO暫定行政府の県知事を務め、再びシエラレオネへ。同じく国連PKOの幹部として武装解除を担当し内戦の終結に貢献する。その後、アフガニスタンにおける武装解除を担当する日本政府特別代表を務める。現在、ジャズトランペッターとしても精力的にライブ演奏を行っている。
建築家
西田 司 氏
株式会社オンデザインパートナーズ代表。東京大学非常勤講師。人の集まる環境の設計と、建築や都市におけるコミュニケーションを探る実践を行う。主な仕事に農家と都市をつなぐ拠点「六本木農園」、共用広場付き住宅「ヨコハマアパートメント」、復興を超えたまちづくりプラットフォーム「ISHINOMAKI 2.0」ほか。近著に『建築を、ひらく』(学芸出版社)等。
本学21世紀社会デザイン研究科・法学部 教授 *モデレータ ー
中村 陽一
詳細情報
名称
内容
演出:川口 智子
出演:滝本 直子・山田 宗一郎
音響:島 猛
舞台監督:伊藤 龍彦
プロデュース:中村 陽一
対象者
本学学生、教職員、校友、一般
申し込み
- 事前申し込み 不要
- 参加費 無料
6月10日(日)のシンポジウムのみに参加される方は、参加無料・申込不要です。
公開シンポジウム以外の学会大会プログラムもございます。
大会プログラムへのご参加はお申し込み、参加費が必要です。
日本NPO学会のサイト(http://janpora.org/meeting/)からお申し込みください。
(6月5日締切)