公開ワークショップ「武術と舞踊—琉球王朝と大衆娯楽市場を繋ぐもの—」
INFORMATION
琉球舞踊は本来琉球王府の外交の具で、高位の士族が演じたもので、専業の演者はいなかった。琉球王府が閉じた後、収入源を失った下級武士が糊口を凌ぐ手段として舞踊と組踊を継承し、娯楽市場で大衆向けに発展させた。なぜ高位の士族のみが外交のために習得した芸能を下級武士に教授したのか。また、大衆向けに演じるに際し、どのような変化・加工が施されたのか。この謎を解明するひとつの試みとして、下級武士に教えた王族とされる松島親雲上朝董の本部家が伝承する琉球王府の武術本部流に注目する。本部家及び本部流武術と武術の一環として伝承する舞踊について、宗家本部直樹氏にご紹介頂き、新崎文子師範によるデモンストレーションに加えて、ワークショップでは参加者にも伝承する武術の一部を体験して頂き、琉球王家の武術の身体と舞踊の身体の結節について理解する機会としたい。
講師・実演者
本部御殿手、本部拳法教士七段
本部 直樹 氏
本部御殿手古武術協会理事、日本空手道本部会理事。琉球武術本部流本家。本部流及び一族の歴史、特に舞踊・大衆演劇との接点に関する資料収集、研究も行っている。
本部御殿手達士八段
新崎 文子 氏
琉球王家秘伝の武術である本部御殿手達士八段を取得しており、本部御殿手古武術協会の副会長も務めている。
アジア地域研究所所員、異文化コミュニケーション学部教授
細井 尚子
詳細情報
名称
公開ワークショップ「武術と舞踊—琉球王朝と大衆娯楽市場を繋ぐもの—」
申し込み
- 事前申し込み 要
- 参加費 無料
先着50名
メールの場合は件名に「12/7 ワークショップ参加申込」と明記の上、
「名前・所属・連絡先(メールアドレスなど)」を記入の上、[email protected]まで申し込む。
主催
アジア地域研究所
共催
立教SFR共同研究「『東アジア文化圏』研究基盤の構築—娯楽市場における「大衆」「演劇」 「大衆演劇」から—」