2017年度アメリカ学会清水博賞受賞記念研究会「『幻の同盟』とその後——冷戦期のアメリカと中東」

INFORMATION

  • 2017年12月9日(土)14:00~17:00
  • 池袋キャンパス 14号館6階 D602教室

本研究会では、今年度のアメリカ学会清水博賞受賞者である小野沢透氏が最近の研究成果を報告します。また討論者として現代トルコ外交を専門とする今井宏平氏とアメリカ外交史の研究を進める佐々木卓也がコメントを行い、その後フロアを交えたディスカッションを行います。

講師

京都大学大学院文学研究科教授
小野沢 透 氏

1995年京都大学大学院文学研究科博士後期課程退学。岩手大学人文社会科学部講師(1995-1999)を経て、京都大学大学院文学研究科准教授(現代史学専修)(1999-2017)、同教授(2017~)。この間、ジョージタウン大学客員研究員(文部科学省在外研究員、2002-2003)。単著に『幻の同盟——冷戦初期アメリカの中東政策(上・下)』(名古屋大学出版会、2016年。第22回清水博賞受賞(主催:アメリカ学会))、共編著に『アメリカ史のフロンティアⅡ 現代アメリカの政治文化と世界——20世紀初頭から現代まで』(昭和堂、2010年)などがある。

討論者

日本貿易振興機構アジア経済研究所研究員
今井 宏平 氏

2011年、中東工科大学(トルコ・アンカラ)大学院国際関係学研究科博士後期課程修了。2013年、中央大学大学院法学研究科政治学専攻博士後期課程修了。中東工科大学Ph.D.(International Relations)。中央大学博士(政治学)。2016年より日本貿易振興機構(ジェトロ)アジア経済研究所研究員。専門は、現代トルコ外交・国際関係論。単著に『中東秩序をめぐる現代トルコ外交——平和と安定の模索』(ミネルヴァ書房、2015年)、『トルコ現代史——オスマン帝国崩壊からエルドアンの時代まで』(中央公論新社、2017年)などがある。

本学法学部教授、アメリカ研究所所員
佐々木 卓也

1988年、一橋大学大学院法学研究科博士課程単位修得。博士(法学)。関東学院大学法学部助教授、本学法学部助教授などを経て、現在本学法学部教授。専門はアメリカ外交史。編著に『戦後アメリカ外交史(第3版)』(有斐閣アルマ、2017年)、『ハンドブックアメリカ外交史——建国から冷戦後まで』(ミネルヴァ書房、2011年)、単著に『冷戦——アメリカの民主主義的生活様式を守る戦い』(有斐閣Insight、2011年)、『アイゼンハワー政権の封じ込め政策——ソ連の脅威、ミサイル・ギャップ論争と東西交流』(有斐閣、2008年)などがある。

詳細情報

名称

2017年度アメリカ学会清水博賞受賞記念研究会「『幻の同盟』とその後——冷戦期のアメリカと中東」

内容

1950年代のアメリカは、中東全域と西側陣営との間に水平的なパートナーシップに立脚する同盟関係を構築することを目指す「西側統合政策」と、中東産油国と西側世界との間に共通の利益の基盤を構築することを目指す「協調的石油秩序」を両輪とする、「同盟プロジェクト」を追求し、挫折した。同盟プロジェクトの挫折後、アメリカの中東政策は、個々の中東諸国を柔軟に操作することで西側陣営の利益を一方的に追求しようとする「オフショア・バランシング政策」に移行した。本報告では、以上のような、拙著『幻の同盟——冷戦初期アメリカの中東政策』の内容を概観した上で、70年代初めのイギリスの中東撤退に対するアメリカの政策と行動を瞥見し、「オフショア・バランシング政策」の変容の一端も考察する。

対象者

学生、教職員、一般

申し込み

  • 事前申し込み 要
  • 参加費 無料

※お問い合わせのメールアドレスに、①名前、②所属、③連絡先を明記の上、お申し込みください。

主催

立教大学アメリカ研究所

備考

本研究会のポスター

お問い合わせ

アメリカ研究所

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