公開講演会 「イスラム国」(IS)の戦争と西欧有志国の軍事介入の結末※使用言語:フランス語(逐次通訳あり)
INFORMATION
イラクとシリアでの戦争と、テロの世界規模での拡大は戦略史上、重大な転換点を画している。欧米諸国の度重なる軍事介入が混乱しか生み出さず、「敵対する戦争当事者が、異なる戦術、 異なる利害を持つ戦争」に介入することがいかに難しいかを明らかにし、西洋諸国の軍事介入が破局的結末を迎えた理由を問い詰める。
講師
パリ政治学院講師、歴史家、文筆家
ピエール・コネサ 氏
1948年アルジェリア生まれのフランス人。歴史アグレジェ(高等教育教授有資格者)、国立行政学院(ENA)卒。元フランス国防省高官、 国立行政学院やパリ政治学院で長年にわたり教鞭をとる。国際紛争の現場での体験を踏まえ、冷戦終結後に出現した「カオスのメカニズム」を解明し、一般向けに平易に語る論考で知られる。著作は3つに分類できる。
(1)戦闘に加わる兵士たちの運命を論じた『天国へのガイドブック』。イラクで戦死したアメリカ兵の行く先は、キリスト教の天国か、それともイスラム教の地獄か。政策決定をする政治家たちの性癖を論じる、政界で生き残るためのガイドブック『とにかく何も決断しないでいること』など。
(2)イラク戦争とその後の、アメリカに代表される対外戦略を論じたもの。La Fabrication de l’ennemi『敵を捏造する、良心にしたがって殺すことを可能にするもの』(嶋崎正樹訳、風行社、2016年)
(3)ほかに小説2点。誘拐の現場における誘拐者たちと官吏たちの化かし合い、すれ違いを描いたもの。および、情報の信憑性に問題だらけのCIAの情報活動の内幕を暴露するもの。
NHKワールドニュース同時通訳者、翻訳家
嶋崎 正樹 氏
《通訳》
本学文学部名誉教授
細川 哲士
《司会》
詳細情報
名称
対象者
※申込不要、入場無料