公開シンポジウム「ディスレクシア日本語学習者に対する日本語教育支援と対応可能な日本語教員養成—さらなる多様性への挑戦—」
INFORMATION
異文化コミュニケーション学部では、日本語を母語としない人々に外国語として日本語を教える日本語教員養成プログラムを設置し、国内外で日本語教育に携わる人材の育成を行っている。近年、国内外の日本語教育の現場で、発達性ディスレクシア(知能に遅れはないにもかかわらず、文字の読み書きに問題を抱える人々。日本語では識字障害、読字障害、難読症などと訳される。)を抱える学習者への対応を求められることが増えており、適切に対応することができる教員の養成が求められている。そこで、日本国内における支援体制がどうなっているのか、海外の教育現場の支援体制はどうなっているのかを共有し、今後、望まれる日本語教員養成プログラムの新しい形について意見交換を行う。
この公開シンポジウムはJSPS科研費JP15K02657(研究代表者:池田伸子)の助成によるものである。
講師
上智大学大学院言語科学研究科准教授
原 惠子 氏
《基調講演》
小児の言語・コミュニケーション障害を専門とし、特に発達性ディスレクシアに関する障害メカニズムの解明と評価および支援法の開発を行っている。
サンディエゴ州立大学教授
日暮 嘉子 氏
《パネリスト》
早稲田大学第一文学部卒業後、渡米。オレゴン大学言語学修士号、テキサス大学オースチン校言語学博士号取得。1983年よりサンディエゴ州立大学(SDSU)で教鞭を執る。日本語科主任教授、日本国際交流プログラムディレクター。アメリカ州立大学連合主催『全米日本研究セミナー』(略称JSI)ディレクター。専門は、言語学、音韻論。
パリ第七大学准教授
大島 弘子 氏
《パネリスト》
大阪外国語大学大学院修士課程で外国語としての日本語専攻。交際交流基金派遣韓国済州大学校講師などを経て渡仏。パリ第五大学言語学博士。専門は日本語学・日本語教育。
オックスフォード大学講師
西澤 芳織 氏
《パネリスト》
筑波大学第2学群日本語・日本文化学類 卒業。オーストラリア モナシュ大学大学院(Applied Japanese Linguistics)中退。英国オックスフォード大学教育学部 PGDipLATHE 終了。現在オックスフォード大学オリエンタル学部日本語科日本語講師(Instructor in Japanese)、オックスフォード大学ぺンブロークカレッジ日本語講師(Retained Lecturer in Japanese)。
リュブリャナ大学准教授
守時 なぎさ 氏
《パネリスト》
1993年筑波大学大学院修士課程地域研究研究科修了、2010年リュブリャナ大学文学部にて博士号取得(一般言語学)。1995年よりリュブリャナ大学文学部勤務、2014年より助教授。専門は、テキスト言語学、言語教育、言語政策およびディスレクシアの言語学習。
台湾元智大学助教授
林 淑璋 氏
《パネリスト》
2006年東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻において博士号取得。専門は、談話分析、日本語教育。現在は読解教育に関する台湾科技部の研究プロジェクトに従事している。
本学異文化コミュニケーション学部教授
池田 伸子
《パネリスト》
本学異文化コミュニケーション学部教授
丸山 千歌
《コーディネーター》
詳細情報
名称
対象者
※申込不要、入場無料