公開講演会「『信頼』についての理論と実証的研究へのアプローチ—国際比較調査を例として」

INFORMATION

  • 2016年7月11日(月)18:10~19:40
  • 池袋キャンパス 12号館2階 会議室

21世紀に入り急激な社会変動における階層化社会の進展、地域共同体の衰退などによる伝統的な「価値観」の崩壊、また国際社会では異民族・異宗教間の対立や紛争などが顕著になり、「信頼」について新たな研究は緊要の課題である。「信頼」については古来よりテニース、ジンメル、デュルケーム、パーソンズ、ルーマン、ギデンズ、バーバー、ベック等多くの理論家によって論じられ、長い間研究の対象となってきた。しかし、「信頼」は、漠然とした測り難いものであると捉えられ、実証的裏づけのない理論的論争が中心であったが、1990年代頃から、「信頼」に関する研究論文が主に欧米において社会学、心理学、政治学、経済学の分野などで多く発表・刊行(論文は500本以上)されるようになった。講演では、「信頼」に関する理論と最近の実証的研究の6つアプローチについて述べ、その中の1つのアプローチを講演者が実施した国際比較調査(8カ国)を例に挙げ説明する。

講師

兵庫教育大学名誉教授
佐々木 正道 氏

プリンストン大学より博士号(社会学)取得。国際社会学機構(International Institute of Sociology )会長(1997-2001)。フルブライト上級研究員(スタンフォード大学、1992)。コロラド大学社会学部講師(1972)。ミシガン大学社会学部講師(1978)。フランス・エックスマルセイユ大学経済学部客員教授(1988、1992、1994、1996、1998)。兵庫教育大学教授(1980~2006)。同大学名誉教授。元中央大学教授。

主要著書は以下の通り。
・Data Analysis for Comparative Social Research International Perspectives.
Amsterdam, the Netherlands: Elsevier.1992. (with Chikio Hayashi and Tatsuzo Suzuki)
・Comparing Nations and Culture.Englewood Cliffs, N. J. : Prentice Hall, 1996. (edited with Alex Inkeles)
・Values and Attitudes Across Nations and Time. Leiden, The Netherlands : Brill,1998. (ed. )
・『国民性7ヶ国比較』(共著)出光書店,1998.
・Social Attitudes in Japan: Trends and Cross-National Perspectives.Leiden The Netherlands: Brill, 2000. (with Tatsuzo Suzuki)
・『大学生とボランティアに関する実証的研究』(編著)ミネルヴァ書房,2003年
・『信頼感の国際比較研究』中央大学出版部,2003年

詳細情報

名称

公開講演会「『信頼』についての理論と実証的研究へのアプローチ—国際比較調査を例として」

対象者

本学学生、教職員、校友、一般
※申込不要、入場無料

主催

平和・コミュニティ研究機構

お問い合わせ

平和・コミュニティ研究機構事務局

大野 TEL:03-3985-4275

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