立教大学日本文学会主催 立教大学文学部日本文学科/文学科日本文学専修設立60周年記念国際シンポジウム「戦後の東アジアにおける日本語文学──移動・交流・支配──」
INFORMATION
戦後の東アジアにおける日本語文学をめぐる諸問題に関して、特に各国や地域の移動と交流、支配/被支配という観点から問題編成を行い、講演、研究発表、全体討議などを交えた国際シンポジウムを通して思索と議論を深める。
講師
《基調講演》コーネル大学比較文学科およびアジア学科教授
酒井 直樹 氏
1946年、神奈川県生まれ。東京大学文学部哲学科卒業後、シカゴ大学東アジア言語文化学科で博士号取得。シカゴ大学人文科学部助教授などを経て、現在はコーネル大学比較文学科およびアジア学科教授。専門は日本思想史、比較文学、翻訳理論。 著書に『死産される日本語・日本人──「日本」の歴史‐地政学的配置』(新曜社、1996年)、『日本思想という問題──翻訳と主体』(岩波書店、1997年)、『過去の声── 一八世紀日本の言説における言語の地位』(以文社、2002年)、『日本/映像/米国──共感の共同体と帝国的国民主義』(青土社、2007年)、『希望と憲法 日本国憲法の発話主体と応答』(以文社、2008年)などがある。
《研究発表》高麗大学教授
鄭 炳浩 氏
高麗大学(韓国)教授 『帝国日本の移動と東アジアの植民地文学』(共編、ソウル:図書出版ムン、2012年11月)、『韓半島満州日本語文献目録集・目次集』(全40巻、責任研究者、ソウル:図書出版ムン、2011年2月)、『朝鮮半島・満州刊行日本伝統詩歌資料集-短歌・俳句・川柳』(全44巻、共編、ソウル:イフェ文化社、2013年3月)、『東亞文學的實像與虛像』(共著、臺北:聯經、2013年11月08日)、『外地日本語文学への射程』(共著、東京: 双文社出版 、2014年4月)。
《研究発表》清華大学教授
王 成 氏
清華大学(中国)教授 主著・主要論文 単著『「修養の時代」で読む文学──日本近現代文学研究』(北京大学出版社、2013年1月)、編著『東アジアにおける旅の表象──異文化交流の文学史』(勉誠出版、2015年4月)、論文「清張ミステリと中国──メディアの力」(『松本清张研究』14号、2013年)、「近代日本における『菜根譚』の受容」(『文史哲』2013年10月)、「阿部知二における中国旅行と文学表象」(『アジア遊学』 2015年4月)。
《研究発表》東海大学副教授
笹沼 俊暁 氏
東海大学(台湾)副教授 主著『「国文学」の戦後空間──大東亜共栄圏から冷戦へ』(学術出版会 2012年)、『リービ英雄 〈鄙〉の言葉としての日本語』(論創社 2011年)、『「国文学」の思想──その繁栄と終焉』(学術出版会 2006年)。
《研究発表》琉球大学教授
新城 郁夫 氏
琉球大学(日本)教授 主書『沖縄文学という企て』(インパクト出版会、2003年)、『到来する沖縄』(インパクト出版会、2007年)、『沖縄を聞く』(みすず書房、2010年)、『まなざしに触れる』(鷹野隆大の写真との共著、水声社、2014年)、『沖縄の傷という回路』(岩波書店、2014年)。
詳細情報
名称
対象者
※申込不要、入場無料