公開シンポジウム
「いま、ここにいる私たち」
INFORMATION
世界を歩き、現地の人々や文化と接してこられた講師3名をお迎えし、これから私たちはどのように生きていくべきか、どのような視点で日本と世界と向きあうべきか、外から見た日本について作品上映鼎談とフリーディスカッションを通して考えていく。
講師
探検家・武蔵野美術大学教授
関野 吉晴 氏
1949年生まれ。1993年から、アフリカに誕生した人類がユーラシア大陸を通ってアメリカ大陸にまで拡散していった約5万3千キロの行程を、自らの脚力と腕力だけを頼りに遡行する旅「グレートジャーニー」を始める。南米最南端ナバリーノ島をカヤックで出発して以来、足かけ10年の歳月をかけて、2002年2月10日タンザニア・ラエトリにゴールした。2004年7月からは「新グレートジャーニー 日本列島にやって来た人々」をスタート。シベリアを経由して稚内までの「北方ルート」、ヒマラヤからインドシナを経由して朝鮮半島から対馬までの「南方ルート」を終え、インドネシア・スラウェシ島から石垣島まで手作りの丸木舟による4700キロの航海「海のルート」は2011年6月13日にゴールした。
1999年 植村直己冒険賞(兵庫県日高町主催)受賞、2000年 旅の文化賞(旅の文化研究所)受賞、2013年3月16日〜6月9日 国立科学博物館(特別展)「グレートジャーニー・人類の旅—この星に、生き残るための物語」。
写真家
村田 信一 氏
パレスチナをはじめ、ソマリア、レバノン、ボスニア、チェチェン、ルワンダ、ブルンジ、コンゴ、シエラレオネ、イラク等を取材。311以降は、東北撮影も続けている。
1996年、ザイール(現コンゴ民主共和国)でのエボラ出血熱などの取材写真と記事で、第27回講談社出版文化賞写真賞を受賞。
著書:『戦争という日常 世界の紛争地帯を往く』(講談社、1997)、『最前線ルポ 戦争の裏側—イスラームはなぜ戦いをやめないのか』(講談社、1999)、『バグダッドブルー』(講談社、2004)、『パレスチナ 残照の聖地』(長崎出版、2010)等。
日本イラク医療支援ネットワーク事務局長
佐藤 真紀 氏
1961年生まれ。JIM-NET事務局長。(株)ブリヂストンで研究員として勤務。
青年海外協力隊でイエメンに赴任するも内戦勃発、その後国連ボランティアなどを経て、JVCパレスチナ事務所代表。2004年にイラク医療支援ネットワークを立ち上げ現職に。
詳細情報
名称
「いま、ここにいる私たち」
内容
13:00~14:30 関野吉晴氏による映像作品紹介「モンゴルの少女・プージェとその家族の15年の歴史」
14:45~16:45 関野吉晴氏・村田信一氏・佐藤真紀氏によるクロストーク「いま、ここにいる私たち」
16:45~18:00 アフターセッション