公開講演会「Living in a Material World?: Sir Gawain and the Green Knight and the Meaning of Things 中世は物質社会か:『ガウェイン卿と緑の騎士』と事物が意味するもの」
INFORMATION
イギリス中世ロマンスの傑作、『ガウェイン卿と緑の騎士』を中心に、中世イギリスにおける文学テクストと物質社会との関係性を探る。本ロマンスにおける事物と登場人物の動作や感情にみいだされる機能と意味、作品を取り巻く地理的状況、物質に対応する文学作品の役割について新たな解釈を提供する。文学テクストの細部に見られる、中世人の意識や感情、社会文化や物質文化、そして思潮についても言及する。講演言語:英語(通訳なし)
講師
連合王国ダラム大学英文科教授
ニール・カートリッジ 氏
連合王国ダラム大学英文科教授、ケンブリッジ大学(MA, MPhil, PhD)。オックスフォード大学セント・ジョンコレッジの上級研究員、ユニヴァーシティコレッジ・ダブリン専任講師を経て現職。イギリス中世の問答詩とロマンス研究において、現在最も活躍している若手研究者。とりわけ2001年に出版された『梟とナイチンゲール』校訂版は、中世ヨーロッパ全体の言語・文化的伝統から作品の評価を試みる<マニュスクリプト・コンテクスト>の実践とその成果であり、出版以来3刷を数え、その新しい校訂方法は中世文学テクスト校訂の歴史において高い評価を得ている。主著としては、 The Works of Chardri:The Little Debate, The Life of the Seven Sleepers, and The Life of St Josaphaz:Three Poems in the French of Thirteenth-Century England, trans. (Tempe, AZ: Arizona Center for Medieval and Renaissance Studies, 2014)、Boundaries in Medieval Romance:Studies in Medieval Romance (Cambridge: Brewer, 2008)、Medieval Marriage:Literary Approaches 1100-1300 (Cambridge: Brewer, 1997)などがある。
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名称
対象者
※申込不要、入場無料