公開講演会「大学の英語教育は国際化にあってどのように変わるべきか — 近年の英語教育の3つの二元論を中心に — 」
INFORMATION
大学の英語教育は国際化にあってどのように変わるべきか。本講演はこの問いかけに答えるために、近年の英語教育が遭遇している3つの二元論を中心に取り上げる。3つの二元論とは、(1)「社会教育」vs「学校教育」、(2)「英語教育」vs「他の外国語教育」、(3)「外国語教育」vs「国際補助語教育」である。この3つは、英語教育の座標軸や視座を大局的に定める上で避けて通れない議論である。本講演では、これらを大学における英語教育に焦点を当てて論じるが、できれば、この議論が大学全体の改革にどのように関係するか、英語教育改革の前提にある大学教育はどの方向に向かうべきかを、特に、近年のスーパーグローバル大学として認定された大学の責務にも言及しながら考えてみたい。全体として、現在の大学英語教育が向かうべき方向として、従来から言われているコミュニケーション力の養成、入試や卒業要件に外国資格試験の導入、一般科目や専門科目の英語での授業など直近の課題にどのように対処するかだけでなく、本来、英語教育をはじめとする外国語教育が担うべき、異文化コミュニケーション、人間形成、恒久平和の課題が真のグローバリゼーションに深く関与していることにも言及したい。
講師
桜美林大学特任教授
森住 衛 氏
1942年生まれ、東京学芸大学大学院修士課程修了。
大阪大学名誉教授、日本言語政策学会会長、大学英語教育学会前会長
専門は、英語教育学・言語文化教育学・外国語学、外国語教育を通じての言語観・文化観・人間観の形成。
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名称
対象者
※申込不要、入場無料