シンポジウム「日本人のスピリチュアリティ — 仏教、キリスト教、イスラームからみた日本文化 — 」
INFORMATION
「歴史の曲がり角には宗教が現れる」と言われるが、現代は紛れもない宗教の時代である。日本においても2011年の東日本大震災以降、宗教に対する関心が高まっている。だが日本人の宗教感覚は世界でも独特のものであるかもしれない。多くの日本人が自らは無宗教であると考えている。しかし同時にまた祈願、厄払い、祖先供養、あるいは占いなど、日本文化は宗教的行為で満ち満ちている。日本人のスピリチュアリティ(宗教性)とは何か。その根底に存在するのは何か。それはまた世界の他の宗教的伝統とどう違うのか。さらにはまた如何にしてこれらの異質な伝統との融合と調和が可能なのか。こうした問題意識を持って、日本人の宗教性とは何かを考え、日本と日本文化について考えたいと思う。シンポジウムでは、仏教、キリスト教、イスラームの研究者をゲストとして招き、テーマについて、それぞれの視点からの発題をしてもらう。その後で異文化の3人の学生よりそれぞれ発言があり、最後に参加者全員によるディスカッションを行いたい。このシンポジウムの最大の特徴は学生の積極的参加にある。21世紀の日本を担う若者がこうした機会を持ち、日本と世界の宗教文化の理解を深めることには大きな教育的意義があると考える。 〈司会〉実松 克義(本学名誉教授)
講師
大正大学綜合佛教研究所研究員
平林 二郎 氏
現職:大正大学綜合佛教研究所研究員、淑徳大学エクステンションセンター非常勤講師
研究分野:サンスクリット文献学
学位:2010年3月、大正大学仏教学研究科仏教学専攻博士課程前期梵文学満期退学。2013年3月、博士号(仏教学)取得。
東京基督教大学助教
加藤 喜之 氏
現職:東京基督教大学助教、立教大学文学部キリスト教学科兼任講師
研究分野:宗教哲学、西欧初期近代の思想史
学位:2013年、米国プリンストン神学大学院大学で博士課程修了(Ph.D取得)。
上智大学アジア文化研究所客員所員
小村 明子 氏
現職:上智大学アジア文化研究所客員所員、早稲田大学アジア・ムスリム研究所招聘研究員
研究分野:宗教人類学、異文化におけるイスラーム、とくに、日本のイスラームについて研究。
学位:2011年3月、上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科地域研究専攻博士後期課程単位取得満期退学。2012年3月、博士号(地域研究)取得。
詳細情報
名称
対象者
※申込不要、入場無料