「世界難民の日」国際シンポジウム『ルワンダのジェノサイドと国際協力~残虐行為と難民流出をどう予防すべきか~』※要事前申込
INFORMATION
2014年は、20世紀最悪と呼ばれたルワンダのジェノサイド、そして最悪の難民危機となったルワンダ難民の大量流出から20周年を迎える。この機会に、難民、国内避難民やルワンダに帰還した元難民(帰還民)の視点から、ジェノサイドの文脈やそれがアフリカ大湖地域に与えた影響について分析する。その上で、将来、ルワンダやその他の国々における残虐行為を予防し、持続的な平和を目指すために、国際社会がどのような国際協力に従事すべきかについて議論する。
アフリカ中央部、特にルワンダの法律や政治を専門とする、世界を代表する研究者、フィリップ・レインツェンス教授(ベルギー・アントワープ大学)が基調講演を行う。映画「ホテル・ルワンダ」の影響もあって、ジェノサイド、民族対立や和解などに関心を持つ数多くの研究者や学生にとって、難民、開発、ガバナンスや平和構築の理論と現実のギャップを学ぶ、重要な機会となるものである。本シンポジウムは、日本語・英語による同時通訳を行う。
[基調講演]
講師
アントワープ大学教授
フィリップ・レインツェンス 氏
ルワンダ研究歴は38年間。専門は憲法学。国際ルワンダ刑事裁判所(ICTR)や国際刑事裁判所(ICC)で証人、また外務省、開発協力や国際NGOのコンサルタントを務める。パリ、プレトリア(南ア)、ブタレ(ルワンダ)、キンシャサ(コンゴ民主共和国)、ムバララ(ウガンダ)の大学で客員教授、ムブジマイ大学(コンゴ民主共和国)の副学長。
[討論者]
日本貿易振興機構アジア経済研究所地域研究センター次長
武内 進一 氏
元国際協力機構JICA研究所上席研究員。専門はアフリカ研究(中部アフリカフランス語圏諸国)、国際関係論。アジア経済研究所海外派遣員として、コンゴ共和国とガボン共和国に滞在。
国境なき医師団(MSF)インターナショナル、MSF財団人道問題研究所リサーチ・ディレクター
ローランス・ビネ 氏
元ジャーナリスト。1990年代にMSFに入り、現在、MSF証言活動プロジェクト(Speaking Out Case Study Project)や、MSFの活動を展開する上で必要となった選択、人道外交、組織の変遷など、多岐にわたる側面を網羅したMSFの歴史を記録するプロジェクトを担当。4 case studies on MSF Speaking out during the Great Lakes of Africa Crisis 1994-1997を作成。
本学21世紀社会デザイン研究科特任准教授、元国連難民高等弁務官事務所職員
米川 正子
ジェノサイド後のルワンダにて帰還民、またコンゴ民主共和国やタンザニアにてルワンダ難民の保護に関わる。コンゴ共和国や南スーダンなどでも、同様の活動を担当。
[ビデオメッセージ]
アメリカSchool for International Training助教
ジョセフ・セバレンジ 氏
ルワンダ・ジェノサイドの生存者で、ジェノサイドで両親や兄弟7人や多数の親戚を亡くした。難民生活を3回経験する。1997年から2000年までルワンダにて議会議長を務めた後に、アメリカに亡命。専門は、紛争後の和解、人権。
[司会]
本学学生、本プログラム受講生
小川 蘭那
詳細情報
名称
対象者
申し込み
※メールによる事前のお申し込みが必要です(500名)
※同時通訳機の台数には限りがあります。6月5日以降に参加申込をされた方は通訳機を使用できない場合がありますので、あらかじめご了承ください。
主催
備考
公益社団法人アムネスティ・インターナショナル日本、国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所、特定非営利活動法人国境なき医師団(MSF)日本、日本アフリカ学会関東支部、ヒューマン・ライツ・ウォッチ