公開講演会・パネルディスカッション
こどもと社会デザインⅠ「こどもが生まれにくい国 少子化・生殖のゆくえ」この国はどう歩むのか
INFORMATION
地球規模の人口増加に歯止めがかからない現状の一方で、日本の人口はまもなく減少に転じようとしている。わが国の人口は現在の約1億2800万人から、2050年頃には9000万人前後になると言われており、世界的にもまれな急激な人口減少を迎える国となる。今回の講演会では、「こどもが生まれにくい国 少子化・生殖のゆくえ」をテーマに、日本のreproductionの現状と行方について問題提起を試みる。前半では、人口推移の歴史的観点から鬼頭宏氏に基調講演をしていただき、次に、松田茂樹氏に少子化対策について、また白井千晶氏に当事者を対象とした未妊調査の報告をしていただく。後半では、講演者と報告者、およびコーディネーターの菊地栄氏を加えた4名によってパネリストを交え、「こどもの生まれにくい国」の抱える諸問題(内容には、人口減少、少子化、結婚、身体、脱生殖化、生殖医療技術、家族の解体など多くの問題が含まれる)についてディスカッションを行う。
《講演者・パネリスト》
上智大学大学院地球環境学研究科教授
鬼頭 宏 氏
上智大学大学院地球環境学研究科教授。専攻は日本経済史、歴史人口学。「宗門人別改帳」などの史料をもとに、縄文時代から江戸時代までの人口推移をあらためて明らかにした。
《報告者・パネリスト》
中京大学現代社会学部教授
松田 茂樹 氏
中京大学現代社会学部教授。専攻は家族社会学。少子化対策や結婚、子育て支援に関する政策の研究を行う。
静岡大学社会学部准教授
白井 千晶 氏
静岡大学社会学部准教授。専攻は社会学。生殖技術・不妊・出産・養子縁組・助産史などをテーマに女性の視点から研究を行っている。リプロダクション研究会代表。
《コーディネーター》
一般社団法人社会デザイン研究所特別研究員
菊地 栄 氏
一般社団法人社会デザイン研究所特別研究員。本研究科修了生(博士学位取得)。元法務大臣政策秘書を経て、研究者・クリエーターとして出産育児支援や研究を行っている。出産育児環境研究会代表。
詳細情報
名称
こどもと社会デザインⅠ「こどもが生まれにくい国 少子化・生殖のゆくえ」この国はどう歩むのか
対象者
※申込不要、入場無料
主催
お問い合わせ
21世紀社会デザイン研究科委員長室
(月~金 11:00~18:00)