理学部を選んだ理由
学部別在学生インタビュー(大学案内2025)
2024/05/07
立教を選ぶ理由
OVERVIEW
理学部に所属する在学生にそれぞれの学科を選んだ理由などを聞きました。
理学部数学科4年 小峰 和樹さん(千葉県 市原八幡高等学校)
■学科の魅力
さまざまな分野の基礎科目が開講され、幅広く学べるところが魅力です。思いがけない分野に興味をもつきっかけにもなり、さらに深く学ぶための選択科目も設置されています。もちろん、専門性を高めるために1つの分野を集中的に履修することも自由なので、学生が主体的に学べる環境が整っていると感じます。仲間も、自身が興味のある領域に専念しているイメージが強く、とても自由な雰囲気です。オフィスアワー(それぞれの専任教員が、主として担当する授業に関する質問や勉学の相談等に応じる時間のこと)を利用すれば、履修していない講義の先生に質問することもでき、どの先生も親切に教えてくださいます。
■おすすめの科目
印象的だったのは「線形代数学続論」です。それまでに学んできた線形代数に対する私の認識は「ベクトルや行列を扱う学問」程度のものでしたが、この講義を受けて「線形空間であればどんなものでも扱える」ことを理解。かなり複雑な内容でしたが、線形代数へのイメージが根底から覆されたという意味でインパクトがありました。また「情報数理」の講義は、本格的な数学を計算機で行うために凝らす創意工夫が新鮮な驚きで、その後の専門研究に結びついた科目です。
■学科での学びをとおして得たもの
粘り強く、慎重に論理を発展させていくようになりました。大学数学の教科書は、簡単な論理などは読み手が理解している前提で書かれていることがあります。学び始めたばかりのころはそれに気づかず読み進めていましたが、どれだけ簡単なことでも自分で確かめなければ身につかないと気づいてからは、「本当にそうか?」と自問しながら読むようになりました。自分で証明問題に取り組む時も、「本当にこの論理は破綻していないか」検討しながら進めるという当たり前のプロセスが最も重要だと思います。
さまざまな分野の基礎科目が開講され、幅広く学べるところが魅力です。思いがけない分野に興味をもつきっかけにもなり、さらに深く学ぶための選択科目も設置されています。もちろん、専門性を高めるために1つの分野を集中的に履修することも自由なので、学生が主体的に学べる環境が整っていると感じます。仲間も、自身が興味のある領域に専念しているイメージが強く、とても自由な雰囲気です。オフィスアワー(それぞれの専任教員が、主として担当する授業に関する質問や勉学の相談等に応じる時間のこと)を利用すれば、履修していない講義の先生に質問することもでき、どの先生も親切に教えてくださいます。
■おすすめの科目
印象的だったのは「線形代数学続論」です。それまでに学んできた線形代数に対する私の認識は「ベクトルや行列を扱う学問」程度のものでしたが、この講義を受けて「線形空間であればどんなものでも扱える」ことを理解。かなり複雑な内容でしたが、線形代数へのイメージが根底から覆されたという意味でインパクトがありました。また「情報数理」の講義は、本格的な数学を計算機で行うために凝らす創意工夫が新鮮な驚きで、その後の専門研究に結びついた科目です。
■学科での学びをとおして得たもの
粘り強く、慎重に論理を発展させていくようになりました。大学数学の教科書は、簡単な論理などは読み手が理解している前提で書かれていることがあります。学び始めたばかりのころはそれに気づかず読み進めていましたが、どれだけ簡単なことでも自分で確かめなければ身につかないと気づいてからは、「本当にそうか?」と自問しながら読むようになりました。自分で証明問題に取り組む時も、「本当にこの論理は破綻していないか」検討しながら進めるという当たり前のプロセスが最も重要だと思います。
理学部物理学科4年次 松原 広途さん(愛知県 清林館高等学校)
■学科の魅力
本学の物理学科のレベルは非常に高く、理論物理学研究室は世界トップクラスの研究力を誇り、原子核・放射線物理学研究室と宇宙地球系物理学研究室では国内外の研究機関との共同研究も盛んです。研究者を目指す私のような学生にとって、最高の学修環境だと思います。しかし本学科の雰囲気は決して堅苦しくなく、とても親しみやすいです。コロナ禍の影響で通学が可能になったのは2年次からでしたが、既存の学内コミュニティへの参加もスムーズでした。お互いの意見を交換し合える仲間が大勢いるこの環境が大好きです。
■研究テーマ
私は現在、原子核・放射線物理学研究室に所属すると同時に、埼玉県和光市にある理化学研究所のSCRIT(Self-Confining RI Ion Target)チームに参加し、不安定核電子散乱実験をとおして不安定核の構造を探索しています。これに関連する研究として、オリジナルの「新型同重体分離装置」を開発するべく試行錯誤を続けているところです。不安定核への純粋な好奇心と、未だ誰も成し遂げていないことに対するチャレンジ精神を胸に、さらなる発見と成長を目指しています。
■学科での学びをとおして得たもの
理論物理の奥深さと、実験によってその理論が現実世界をどれだけ正確に説明できるかを検証するプロセスに魅了されました。先行研究とは異なる独自のアプローチ方法を模索することで、自己成長と研究の深化を追求。仲間との協力や外部研究者との共同研究は、多面的なスキルや価値観を築く貴重な時間となりました。これらの経験をとおして、物理学の世界においては常に柔軟で創造的な思考が求められることを理解しました。これからも未知の領域への挑戦を絶えず心がけ、学問を探究していきたいです。
本学の物理学科のレベルは非常に高く、理論物理学研究室は世界トップクラスの研究力を誇り、原子核・放射線物理学研究室と宇宙地球系物理学研究室では国内外の研究機関との共同研究も盛んです。研究者を目指す私のような学生にとって、最高の学修環境だと思います。しかし本学科の雰囲気は決して堅苦しくなく、とても親しみやすいです。コロナ禍の影響で通学が可能になったのは2年次からでしたが、既存の学内コミュニティへの参加もスムーズでした。お互いの意見を交換し合える仲間が大勢いるこの環境が大好きです。
■研究テーマ
私は現在、原子核・放射線物理学研究室に所属すると同時に、埼玉県和光市にある理化学研究所のSCRIT(Self-Confining RI Ion Target)チームに参加し、不安定核電子散乱実験をとおして不安定核の構造を探索しています。これに関連する研究として、オリジナルの「新型同重体分離装置」を開発するべく試行錯誤を続けているところです。不安定核への純粋な好奇心と、未だ誰も成し遂げていないことに対するチャレンジ精神を胸に、さらなる発見と成長を目指しています。
■学科での学びをとおして得たもの
理論物理の奥深さと、実験によってその理論が現実世界をどれだけ正確に説明できるかを検証するプロセスに魅了されました。先行研究とは異なる独自のアプローチ方法を模索することで、自己成長と研究の深化を追求。仲間との協力や外部研究者との共同研究は、多面的なスキルや価値観を築く貴重な時間となりました。これらの経験をとおして、物理学の世界においては常に柔軟で創造的な思考が求められることを理解しました。これからも未知の領域への挑戦を絶えず心がけ、学問を探究していきたいです。
理学部化学科4年次 小荒井 奏さん(茨城県 土浦第一高等学校)
■学科を選んだ理由
高校3年生で文理選択する際、文系・理系どちらも好きだったので非常に悩みました。理系を選択してからも、医薬品への興味から薬学に進むか、父親が専攻していた地学を学ぶか、有機化合物の勉強がとても面白い化学にするか、学びたいことが多過ぎて専攻を決めるまでに多くの時間を費やしました。最終的には、高校時代に「一番楽しい!」と感じた分野に進学を決めて正解だったと思います。
■おすすめの科目
「有機合成化学」は、1・2年次で学修した有機化学の基礎知識をベースにして、有機合成で重要なさまざまな反応を学ぶ授業です。有機合成の反応は条件が少し異なるだけで変わってしまうため、望む反応を行うには、それぞれの条件や物質によってどのような反応が進むか熟慮し、分析を重ねる必要があります。そのおかげで有機化学の知識の蓄積はもちろんのこと、考察力も鍛えることができました。この科目で学んだ多くの反応は、現在の私の研究の基盤として大いに役立っています。
■学科での学びをとおして得たもの
高校のころから化学の勉強は好きで、高校化学は試験のための暗記的な面があり、「なぜそうなるのか?」と考えることもなくひたすら教科書の内容を覚えていました。大学での化学の学びはまったく逆で、自分で考えながら新たな疑問を解決していくことの繰り返しのため、暗記とは正反対の思考回路が鍛えられました。複雑で奥深い化学の世界に踏み入り、「なぜ?」を解決するための知識を吸収する楽しさとやりがいを感じる毎日です。
高校3年生で文理選択する際、文系・理系どちらも好きだったので非常に悩みました。理系を選択してからも、医薬品への興味から薬学に進むか、父親が専攻していた地学を学ぶか、有機化合物の勉強がとても面白い化学にするか、学びたいことが多過ぎて専攻を決めるまでに多くの時間を費やしました。最終的には、高校時代に「一番楽しい!」と感じた分野に進学を決めて正解だったと思います。
■おすすめの科目
「有機合成化学」は、1・2年次で学修した有機化学の基礎知識をベースにして、有機合成で重要なさまざまな反応を学ぶ授業です。有機合成の反応は条件が少し異なるだけで変わってしまうため、望む反応を行うには、それぞれの条件や物質によってどのような反応が進むか熟慮し、分析を重ねる必要があります。そのおかげで有機化学の知識の蓄積はもちろんのこと、考察力も鍛えることができました。この科目で学んだ多くの反応は、現在の私の研究の基盤として大いに役立っています。
■学科での学びをとおして得たもの
高校のころから化学の勉強は好きで、高校化学は試験のための暗記的な面があり、「なぜそうなるのか?」と考えることもなくひたすら教科書の内容を覚えていました。大学での化学の学びはまったく逆で、自分で考えながら新たな疑問を解決していくことの繰り返しのため、暗記とは正反対の思考回路が鍛えられました。複雑で奥深い化学の世界に踏み入り、「なぜ?」を解決するための知識を吸収する楽しさとやりがいを感じる毎日です。
理学部生命理学科4年次 米田 結さん(愛媛県 愛光高等学校)
■学科を選んだ理由
本学科に進んだのは医薬品分野に関心があったからですが、成分や効能よりも薬が作用する「生命」について詳しく学びたいと考えていました。純粋に、自分の体の中で何が起こっているのか知りたいという興味もありました。本学科のWebサイトには「生物をつくっている細胞の仕組みという“生きている基本の姿”を中心に学びます」とあり、まさに私の求めるものだと共感。高校時代に生物学を学んでいなかったため、新しい学問への挑戦に不安もありましたが、少人数教育により手厚い指導が受けられると感じたことも決め手の1つです。
■おすすめの科目
細胞の構造や機能を分子レベルで理解する「分子細胞学2」では、体内の情報伝達の仕組みや細胞を構成する分子などについて学びました。私たちの普段の何気ない行動1つにも多くの分子が働いていること、そのメカニズムを理解できたことで、生命体の面白さに改めて気づくとともに、自分の体に直結する事象を学べる生命理学の魅力を実感しました。また、セントラルドグマを学ぶ「分子生物学2」は、徹底して論理的な思考力が求められ、言葉で説明する力を鍛えられた講義として印象に残っています。
■学科での学びをとおして得たもの
本学科の科目は、座学講義と実験に大きく分かれます。講義ではプレゼンテーションや課題など、人に伝えるために言語化する場面が多く、根拠を考えたり視覚的効果を工夫したりする中で視野が広がったと感じます。一方で実験においては、講義でインプットした知識をアウトプットしながら行うため、効果的に知識を自分のものにできました。試行錯誤を繰り返すことで情報を整理したり、多方面から考察したりする力も会得。学科全ての課程をとおして知識・思考共に大きく成長できたと確信しています。
本学科に進んだのは医薬品分野に関心があったからですが、成分や効能よりも薬が作用する「生命」について詳しく学びたいと考えていました。純粋に、自分の体の中で何が起こっているのか知りたいという興味もありました。本学科のWebサイトには「生物をつくっている細胞の仕組みという“生きている基本の姿”を中心に学びます」とあり、まさに私の求めるものだと共感。高校時代に生物学を学んでいなかったため、新しい学問への挑戦に不安もありましたが、少人数教育により手厚い指導が受けられると感じたことも決め手の1つです。
■おすすめの科目
細胞の構造や機能を分子レベルで理解する「分子細胞学2」では、体内の情報伝達の仕組みや細胞を構成する分子などについて学びました。私たちの普段の何気ない行動1つにも多くの分子が働いていること、そのメカニズムを理解できたことで、生命体の面白さに改めて気づくとともに、自分の体に直結する事象を学べる生命理学の魅力を実感しました。また、セントラルドグマを学ぶ「分子生物学2」は、徹底して論理的な思考力が求められ、言葉で説明する力を鍛えられた講義として印象に残っています。
■学科での学びをとおして得たもの
本学科の科目は、座学講義と実験に大きく分かれます。講義ではプレゼンテーションや課題など、人に伝えるために言語化する場面が多く、根拠を考えたり視覚的効果を工夫したりする中で視野が広がったと感じます。一方で実験においては、講義でインプットした知識をアウトプットしながら行うため、効果的に知識を自分のものにできました。試行錯誤を繰り返すことで情報を整理したり、多方面から考察したりする力も会得。学科全ての課程をとおして知識・思考共に大きく成長できたと確信しています。
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