部活に打ち込む大学生活
——人間力を磨いてくれたサッカー部
経済学部経済政策学科4年 五味 悠里さん
2021/06/24
立教を選ぶ理由
OVERVIEW
選手としてだけでなく、主務という役割でもサッカーチームをけん引する五味 悠里さん(経済学部経済政策学科4年)に自身の大学生活についてお話しを伺いました。
さまざまな経歴の部員をまとめる主務の仕事
私が所属する体育会サッカー部は約180人の大所帯です。日本代表に選ばれた人、全国大会出場経験者、高校時代はサッカーから離れていたけれど再び始めた人など、さまざまな経歴の仲間がいます。サッカーに対する価値観も多様で、そこにおもしろさを感じています。
チームとしては4年前、41年ぶりに関東大学リーグ2部に昇格し、私が1年次の時から2部の残留争いを勝ち抜いてきました。最高学年となった現在は選手としてだけでなく、主務として部全体のマネジメントも担当しています。
チームとしては4年前、41年ぶりに関東大学リーグ2部に昇格し、私が1年次の時から2部の残留争いを勝ち抜いてきました。最高学年となった現在は選手としてだけでなく、主務として部全体のマネジメントも担当しています。
チーム練習ができない中で学んだこと
コロナ禍で練習ができなかった時期は、部としての対応、チームの方針を話し合いました。それぞれがモチベーションを保てるように、トレーニングコーチが組んでくれた筋肉・体幹トレーニングのメニューをZOOMでつながりながら行い、お互いのトレーニングを可視化するよう努めました。
今は、感染対策を徹底しながら活動を再開しています。同学年の仲間に力を借り、チームとしてのコロナ対策が部全体に伝わるよう心がけています。主務は部全体を引っ張る責任ある立場。主務になるまでの3年間もまた、先輩の背中を見て、チームにもまれながら人間力を磨いていく時期にあったと感じています。選手として成長することは当然ですが、部活を通して人として信頼される生き方をしようと考えられるようになりました。
また、2020年には女子サッカー部が発足しました。他大学には女子サッカー部が少なく、その受け皿になりたいというのがきっかけで、まだまだ手探りの中のスタートですが、男女で刺激を受け合ってがんばっています。
4年次11月に迎える引退までに、関東大学リーグ1部昇格することがチームの大きな目標。個人的には、チームの目標に対し、180人の組織をいかに牽引していくか。一人ひとりの部員を俯瞰し、熱意をもって主務の仕事を務めたいと思っています。
今は、感染対策を徹底しながら活動を再開しています。同学年の仲間に力を借り、チームとしてのコロナ対策が部全体に伝わるよう心がけています。主務は部全体を引っ張る責任ある立場。主務になるまでの3年間もまた、先輩の背中を見て、チームにもまれながら人間力を磨いていく時期にあったと感じています。選手として成長することは当然ですが、部活を通して人として信頼される生き方をしようと考えられるようになりました。
また、2020年には女子サッカー部が発足しました。他大学には女子サッカー部が少なく、その受け皿になりたいというのがきっかけで、まだまだ手探りの中のスタートですが、男女で刺激を受け合ってがんばっています。
4年次11月に迎える引退までに、関東大学リーグ1部昇格することがチームの大きな目標。個人的には、チームの目標に対し、180人の組織をいかに牽引していくか。一人ひとりの部員を俯瞰し、熱意をもって主務の仕事を務めたいと思っています。
部活と学業が、相互に好影響
受験時に立教大学を選んだのは、なんといっても洗練された雰囲気。留学生がたくさんいて、キャンパスも活気あふれていて…、というイメージ通りの大学でした。経済学部を選んだのは、人脈を広げ、刺激を受けたいと考えたから。大学に入るまでは中高一貫校で男女別学。良い面も多々ありますが、その一方で同じ価値観の仲間が多いという面もあります。さまざまな考えを持つ人とディスカッションしたいと考えた時、その環境がある経済政策学科に惹かれました。
経済学部の授業の中でとくに印象的なのが、正課キャリア科目の「キャリアデザイン論」「キャリアコンサルティング論」です。経済学部の専門科目は、性質上講義スタイルが多くなりますが、これらのキャリア科目は、毎回席が変わり、知らない人とグループワークを行います。みんなで将来について考え議論する過程で、希望していたさまざまな価値観と出会えたことは財産です。初対面の人と議論することは苦手でしたが、回数を重ねるごとに素直に意見を伝え、また異なる考え方も受け入れ、柔軟に話し合えるようになりました。
ゼミで主体的に学ぶ楽しさを味わう
自分の生活とのつながりを感じられる授業も好きです。たとえば「アジア経済論」。私はフィリピンにもルーツがあるので、何度も行ったことがあるフィリピンがアジアの中でどう経済発展してきたのか、実体験とリンクさせて考えることができ、興味深かったです。現在は、「比較政治経済学」のゼミに所属し、各国の環境対策やエネルギー政策を比較研究しています。自分が調べたことに対し、先生が違った観点でアドバイスしてくれるだけでなく、論文の書き方や文章構成についても言及してくれるんです。経済学部は卒業論文が必須ではありませんが、その分、主体的に学ぶ必要があると考えていて、私はゼミで、緑化活動によりヒートアイランド現象を抑える「グリーンインフラ」についてレポートを書いています。街歩きをすると、自分の調べた事例と出合え、街の見え方が変わっていくことを楽しんでいます。
就職活動も開始
部活動は週に6日間。部活中心の生活を続けてきましたが、サッカー部で培った主体性、自律性は学業にも良い影響を与えていると感じています。たとえば定期試験は1か月前から準備をして臨むようにしているのですが、こうした自分を律する力は、部活で日頃から計画を立て、時間配分をしながら活動してきたことで自然と身につきました。今はオンライン中心の授業にくわえ、就職活動も始まっています。これまで以上に忙しくなると思いますが、サッカー部での経験を活かし、納得のいく結果を残したいと思います。
高校生へのメッセージ
大学に入ったら好きなことに打ち込んでほしいと思います。私の場合はサッカーでしたが、どんな分野でも突きつめていけば、喜びや達成感が得られると、就職活動を通じて実感しています。受験勉強は大変だと思いますが、悔いのないように全力で努力すれば、きっと良い形で戻ってくるはずです。部活でも留学でも勉強でも、4年間をどう過ごすかは自分次第。私も大学生活をやりきって、ここで得たものを教訓に社会人として羽ばたいていくつもりです。
※本記事は『高校生新聞 ONLINE』(オンライン掲載/2021年3月)をもとに再構成したものです。
※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合がありますのでご注意ください。
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