学びのキーワード別座談会「英語・国際・異文化体験」
立教大学
2015/06/01
立教を選ぶ理由
OVERVIEW
立教大学では学部を問わず、コミュニケーションを重視した少人数制8名程度の英語ディスカッションクラスを展開するなど、真のグローバル人材の育成に取り組んでいますが、大学で本格的に英語を習得しようと考える学生は少なくありません。そこで、「英語・国際・異文化体験」という視点でそれぞれの目的に向かって英語を学ぶ3人の先輩にお話しを伺いました。
英語を学ぶことで、改めて自分を見つめ直せるように将来、日本でも世界でも認められるように成長したい
-まずは皆さんがそれぞれの学科を志望した理由を教えてください。
大西(文学科 英米文学専修) 私は普通に中学から英語を勉強し始めたのですが、リーディングがとにかく楽しくて、英語を読むことが大好きになりました。また、高校では学べないような、たとえば日本語と英語の表現の違いに興味を持ちました。そのため教科書の英文だけではなく、詩や英語の歌の歌詞、映画などからも学びたい(※2)と考えて「文学科 英米文学専修」を選びました。
本城(国際経営学科) 僕は皆さんとは少し違って、最初から英語ありきで選択したわけではありません。高校時代まで理系だったのですが、サッカー部の部長になったことをきっかけに、「組織について考えたい」という発想が生まれて、そこから経営に興味を持つようになりました。そして「国際経営学科」では英語で授業が行われることを知り、両方できる方がいいと考えてこの学科を選びました。また、立教大学入学試験成績優秀者奨学金(※3)の対象者に選ばれたことも、入学を決めた理由のひとつです。
全員が留学に行く(※1)
異文化コミュニケーション学科では、2年次後期に原則全員が半期留学する「海外留学研修」というプログラムがあります。留学先では、一定以上の語学力が認められればレベルに応じて学部授業履修プログラムを選択可能です。なお、「海外留学研修」に代えて同時期に別の長期留学プログラムに行くこともできます。
教科書の英文だけではなく、詩や英語の歌の歌詞、映画などからも学びたい(※2)
文学科英米文学専修では、文学だけでなく世界各地の英語圏の社会と文化についても広く学びます。そのため、映画、音楽、美術、雑誌、新聞など様々な素材を通して「英語で学ぶ」を実践し、英語運用能力や自己表現能力、文章作成能力の向上をはかります。
立教大学入学試験成績優秀者奨学金(※3)
立教大学入学試験成績優秀者奨学金は2015年度をもって終了しました。2016年度入試より実施しませんのでご注意ください。
-英語を学ぶ皆さんの海外体験を教えて下さい。
本城 僕はこれまでに2回の留学を経験しました(※4)。最初は一年の夏休みに国際経営学科生全員が短期留学するプログラムで、3週間アメリカのミズーリ州にあるセントルイスに短期留学したのですが、自分の英語が通じなくて、辛い思いをしました。帰国子女の友人は普通に会話をしているわけです。そんな中、「今あの人はなんて言ったの?」と友人に聞いている自分が悔しかったです。なのでそれをバネにして、二度目の留学先では一年間がんばって勉強しました。ただ、今思い返すと最初の留学も、自分の英語力を認識するいい機会だったと思っています。自分がこれから大学でどのように勉強すべきか、という方針を示してくれる意味でも、全員が短期留学に行くというのはいいシステムだと思います。
大西 私は留学経験はないのですが、学校のチャペルでパイプオルガンを弾くサークルに所属していて、そのサークル活動の一環でイギリスとアメリカに行きました。現地の教会に行ったり、現地の先生にレッスンを受けたり。同じ英米文学専修の友人には留学する人も多いので、行けるチャンスはたくさんあると思います(※5)。
2回の留学を経験しました(※4)
経営学部国際経営学科では、まず1年次の夏季休業中に原則全員が参加する「Overseas EAP」では3週間程度海外の提携先大学に留学し、集中的に英語を学んで英語でビジネス・プロジェクトを体験します。2年次以降は、希望者は海外の大学で正規の専門科目を履修する「中期・長期海外スタディ」で、英語で経営学を学ぶことができます。
同じ英米文学専修の友人には留学する人も多いので、行けるチャンスはたくさんあると思います(※5)。
文学部文学科英米文学専修では、留学を希望する学生は、大学間協定による派遣留学など全学部の学生を対象とした留学プログラムを利用することができます。派遣留学時に「在学留学」を選択すれば、4年間で卒業することも可能です。また、文学部の学生は、学部独自で協定を結んでいる大学にも留学することができます。
-英語を学んだことで、自分自身が成長したと感じたことや変化したことはありますか?
本城 内面の変化という意味では、英語を学んだことで自分がタフになったと感じることがあります。国際経営学科にはBBLという英語で経営学を勉強する授業があり、専門教育科目の70%が英語で開講されます。そうした授業で鍛えられたおかげか、今では外国人とも臆せずにコミュニケーションがとれるようになったと自覚しています。
増田 大学に入ってから関心が大きく変わりました。中高6年間は部活一筋の生活で、大学に入ってからも留学するまでは格闘技ばかりやっていました。だから英語を学んでからの、運動から英語への関心の移り変わりは、自分でも驚くほどでしたね。ただ運動も、勉強も、一生懸命取り組む以上、成果をあげるまでのプロセスや、そこへのアプローチの仕方などは同じだと思っています。大きく変わったようには見えるものの、実は一本の線上なのかもしれません。
-自分自身の成長も踏まえて、受験生に向けての学科選びのアドバイスをお願いします。
大西 自分の興味を追求して欲しいと思います。社会に出る前にここまで勉強に集中できるのは大学4年間しかないわけです。だから後悔のないよう納得いくまで学ぶべきだと思います。入学前は私も「文学を学んでも社会で役に立たないかも」と心配したこともありましたが、時間をかけて好きな文学を追求できるのは、とても素晴らしいことだと今では感じています。また、文学部の中にもいろいろな学科があるので、たとえば史学科で歴史の授業をとることも可能です。だからある一つの学科に入っても、いざ入学してみるとそこからの間口は広いということは知っておいてほしいと思います。
増田 それは僕も同感ですね。受験の段階では、まだ自分の興味や目的が分からないという人も多いはずですが、それならば何となく気になったとか、そういう理由で学科を選んでもいいと思っています。それこそ自分が想像もつかないような学科でもいいくらい。立教は学部学科を超えて授業を履修することもできるし、入学してから目的を見つけて、そこに向かって突き進んでいくことは可能ですよ。自分がどうありたいのか、どうなっていきたいのかさえ定まっていれば、結果的に行き着く先はあまり変わらないと僕は思います。
-皆さんは卒業後の進路についてどうお考えですか?
増田 高校3年生の時にネパールに行って以来、新興国に興味があります。留学中に国際開発について勉強したのも、帰国後に国際機関でインターンシップをしたのも、新興国と関わっていきたいという気持ちが強かったからです。だから商社や国際機関でその夢を実現したいと思っています。ただ国際機関となると何らかのスペシャリストになる必要があるので、今すぐというわけにはいきません。まずは自分が一生懸命になれる仕事に就いて、そこでしっかり経験を積むことができれば、将来的に国際機関で仕事ができるかも、くらいの長いスパンで考えています。ですからこの学科で学んだことすべてが将来の可能性の一部になると思っています。
本城 国際経営学科での学びを通し、例えばインドなどの新興国などが世界経済へ与える影響などを目の当たりし、自分も日本の中に留まるのではなく、外へ向かいたくなってきました。将来的にはとにかく日本の枠を出て、世界中どこで働いても評価される人材になりたいと思っています。大学での学びを通して刺激を受け、そのことでモチベーションを高め、上を目指すことはとても大事なことだと思います。
-英語で学んできた3人といっても、進路についての考えはそれぞれでユニークですね。本日はありがとうございました。
左から異文化コミュニケーション学部異文化コミュニケーション学科 増田創、経営学部国際経営学科 本城大輔、文学部文学科英米文学専修 大西麻里奈
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