図書館 施設探訪——新座キャンパス

図書館の窓

2023/05/23

トピックス

OVERVIEW

新座キャンパスには図書館施設が2つあります。1つは新座キャンパスの学生、教職員の学修および教育・研究を支える「新座図書館」、もう1つは「新座保存書庫」です。

知る人ぞ知る新座保存書庫

新座保存書庫内部の書架

新座保存書庫は新座キャンパスの大学施設としては最も古く1982年に開設されました。地下1階、地上2階の3層構造で約50万冊の蔵書を擁しています。保存を主なる目的とした書庫のため、来館利用は原則として行っておらず、そのため「知る人ぞ知る」図書館施設となっています。新座保存書庫には、大学創設当初の図書資料、聖公会関係資料、個人文庫等、立教大学の歴史に関わる資料があります。例えば、創立者チャニング・ムーア・ウィリアムズ主教の旧蔵資料、同じくウィリアムズ主教が開校した東京三一神学校の旧蔵資料のほか、本学図書館の登録資料第1号となった1911年刊行の洋書も所蔵されています。また、個人文庫の中には、日本キリスト教史を全般とした資料からなる海老澤有道文庫、明治維新より大正に至る日本近代史資料を中心とした大久保利謙文庫、憲法学、特に戦後の日本国憲法成立時のメモ、論文、冊子等の資料からなる宮沢俊義文庫など、歴代の著名な教授の旧蔵資料を基にしたコレクションがあり、学外研究機関からの問い合わせや取材依頼もたびたびあります。

ウィリアムズ主教所縁の資料/タイトルページにウィリアムズ主教旧蔵資料であることを示すⓌの印と、東京三一神学校の蔵書印が押されている(新座保存書庫)

建物名称プレート(新座保存書庫)

外観(新座保存書庫)

学修、研究・教育の今を支える新座図書館

新座図書館正面

新座保存書庫が本学の知の歴史的宝庫であるのに対し、日々の学修、教育・研究を支えるのは新座図書館です。新座図書館は1998年に開館し、2度の増改築を経て、1階は閲覧席・書架を配置した静謐せいひつなスペース、2階はグループワークが可能なアクティブなスペースとして、機能を切り分けた使いやすい構造になっています。国連世界観光機関(UNWTO)の寄託図書館としての機能も担い、また、映画関係のDVDを多く取り揃えるなど新座キャンパスの学部と関連の深い収蔵資料にも特色があります。新座図書館では学修支援の一環として、教員との連携により授業やゼミに関わる学生の学修成果発表の場を提供し、図書館資料を用いた展示も随時行っています。2022年度は、コミュニティ福祉学部教員の研究業績とスケッチ作品を紹介した展示、観光学部教員とゼミ生による北欧児童文学研究の展示、現代心理学部の教員とゼミ生による写真史研究の展示などを開催しています。また、コロナ禍を経て、学びのスタイル変化への対応として、さまざまな事情を抱えた学生に寄り添った学修環境の場の提供についても、検討・試行を重ねています。

図書館は、今後も歴史的資料を大切に保管しつつ、学修、教育・研究の今を支援していきます。

展示/コミュニティ福祉学部教員の研究業績とスケッチ(新座図書館)

展示/観光学部教員とゼミ生による北欧児童文学研究(新座図書館)

展示/現代心理学部教員とゼミ生による写真史研究(新座図書館)

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