世界で学ぶ──非英語圏への留学
社会学部 メディア社会学科4年次 大橋 謙太さん、観光学部 交流文化学科3年次 小山 瑠夏さん
2018/06/28
RIKKYO GLOBAL
OVERVIEW
留学といえば、アメリカ、イギリス、オーストラリアなど、英語圏の国・地域を思い描きがちですが、非英語圏でも英語を用いて学ぶ機会が多くあります。大学間協定に基づく派遣留学制度では、現地の学生や留学生と共に海外の大学で専門分野等を学ぶことができ、立教大学の全学生を対象にしています。
2017年10月現在、立教大学は26の国と地域の87大学と協定を結んでおり、そのうち25大学が非英語圏に所在する大学です(下記表参照)。
今回は、非英語圏への留学ならではの魅力について、フィンランドとベトナムに留学した学生2人に話を伺いました。
研究テーマの深化を求め、フィンランドへ
トゥルク大学(フィンランド)に派遣留学(半期)
社会学部 メディア社会学科4年次
大橋 謙太さん
留学したいと考え始めたのは1年次からですが、1年次、2年次と選考で不合格。いま思えば、あのころは留学することが目的となっていて、何のために留学するのかがまったく思い描けていなかったので不合格は当然です。3年次になり、ゼミで日本のメディアについて研究していくうちに、世界報道自由度ランキングが2010年から7年連続で1位のフィンランドの地で学びたいと思うようになり、改めて志望しました。
フィンランドは非英語圏とはいえ、英語普及率が非常に高く、日常生活はもちろん英語での授業も問題なく受けられました。留学したいと思ってから3年半、ずっと英語を学んでいたことも役立ったと思います。この留学で痛感したことは、英語で何が話せるのかが重要だということです。他国の学生とは美術や歴史、宗教などが日常的に話題になりますが、知識がなければ会話に入ることすらできません。広く教養を身に付け、相手の文化・背景を尊重して自身の思いを伝えることが、グローバルなコミュニケーションの第一歩になるのだと思います。
社会学部 メディア社会学科4年次
大橋 謙太さん
留学したいと考え始めたのは1年次からですが、1年次、2年次と選考で不合格。いま思えば、あのころは留学することが目的となっていて、何のために留学するのかがまったく思い描けていなかったので不合格は当然です。3年次になり、ゼミで日本のメディアについて研究していくうちに、世界報道自由度ランキングが2010年から7年連続で1位のフィンランドの地で学びたいと思うようになり、改めて志望しました。
フィンランドは非英語圏とはいえ、英語普及率が非常に高く、日常生活はもちろん英語での授業も問題なく受けられました。留学したいと思ってから3年半、ずっと英語を学んでいたことも役立ったと思います。この留学で痛感したことは、英語で何が話せるのかが重要だということです。他国の学生とは美術や歴史、宗教などが日常的に話題になりますが、知識がなければ会話に入ることすらできません。広く教養を身に付け、相手の文化・背景を尊重して自身の思いを伝えることが、グローバルなコミュニケーションの第一歩になるのだと思います。
ベトナムで言葉を超えたつながりを経験
RMIT大学ベトナム校(ベトナム)に派遣留学(半期)
観光学部 交流文化学科3年次
小山 瑠夏さん
1年次の夏に観光学部の早期体験プログラム※で、1週間ベトナムを訪れました。その時に感じたことが生活の場として滞在したときにどのように変化するのか、自分の肌で感じたいと思い、留学先にベトナムを選びました。水の使い方は気を付けましたが、ホーチミン市は治安も良く、安心して住める国だと感じました。
学校には40を超える国・地域から留学生が集まっており、日本人は私を含めて2人。他国の学生との交流は互いに第二言語である英語を使っていたので、気負いなく会話を楽しむことができました。英語の通じない現地の方とは、ジェスチャーを交えてコミュニケーションを図りました。“言葉を超えたつながり”はとても貴重で楽しい時間であり、非英語圏であるベトナムへの留学は、“英語を正しく話す”ことよりも、“英語を共通のツールとして話す”ことが大切だと改めて気付かされるきっかけとなりました。
※観光学部早期体験プログラム/観光学部1年次生を対象とした約1週間の現地研修。フィールド調査の初歩、観光施設見学や関係者からの聞き取りなど、少人数で実地に学びます。
観光学部 交流文化学科3年次
小山 瑠夏さん
1年次の夏に観光学部の早期体験プログラム※で、1週間ベトナムを訪れました。その時に感じたことが生活の場として滞在したときにどのように変化するのか、自分の肌で感じたいと思い、留学先にベトナムを選びました。水の使い方は気を付けましたが、ホーチミン市は治安も良く、安心して住める国だと感じました。
学校には40を超える国・地域から留学生が集まっており、日本人は私を含めて2人。他国の学生との交流は互いに第二言語である英語を使っていたので、気負いなく会話を楽しむことができました。英語の通じない現地の方とは、ジェスチャーを交えてコミュニケーションを図りました。“言葉を超えたつながり”はとても貴重で楽しい時間であり、非英語圏であるベトナムへの留学は、“英語を正しく話す”ことよりも、“英語を共通のツールとして話す”ことが大切だと改めて気付かされるきっかけとなりました。
※観光学部早期体験プログラム/観光学部1年次生を対象とした約1週間の現地研修。フィールド調査の初歩、観光施設見学や関係者からの聞き取りなど、少人数で実地に学びます。
立教大学と国際交流協定を結ぶ非英語圏にあり、英語で学べる協定校
協定校名 | 所在地・国(エリア) | 応募に必要な言語 | |
---|---|---|---|
1 | モンテレイ工科大学 | ヌエボ・レオン州・メキシコ | 英語もしくはスペイン語 |
2 | ケベック大学モントリオール校 | ケベック州・カナダ | フランス語もしくは英語 |
3 | ルーヴェン大学 | ルーヴェン・ベルギー | 英語 |
4 | ライデン大学 | ライデン・オランダ | 英語 |
5 | ナイメヘン大学 | ナイメヘン・オランダ | 英語 |
6 | ロッテルダム・エラスムス大学 歴史文化コミュニケーション学部 |
ロッテルダム・オランダ | 英語 |
7 | ゾイド応用科学大学 | ワーゲニンゲン・オランダ | 英語もしくはオランダ語 |
8 | トゥルク大学 | トゥルク・フィンランド | 英語 |
9 | ワルシャワ大学 | ワルシャワ・ポーランド | 英語もしくはポーランド語 |
10 | サバンジュ大学 | イスタンブール・トルコ | 英語 |
11 | 香港中文大学 | 香港・中国 | 英語もしくは中国語 |
12 | 華東師範大学 | 上海市・中国 | 中国語もしくは英語 |
13 | 北京外国語大学 | 北京市・中国 | 中国語もしくは英語 |
14 | 南京大学 | 江蘇省・中国 | 中国語もしくは英語 |
15 | 国立政治大学 | 台北市・台湾 | 中国語もしくは英語 |
16 | 梨花女子大学 | ソウル・韓国 | 朝鮮語もしくは英語 |
17 | 高麗大学 | ソウル・韓国 | 朝鮮語もしくは英語 |
18 | 西江大学 | ソウル・韓国 | 朝鮮語もしくは英語 |
19 | 延世大学 | ソウル・韓国 | 朝鮮語もしくは英語 |
20 | アテネオ・デ・マニラ大学 | マニラ・フィリピン | 英語 |
21 | トリニティ大学 | マニラ・フィリピン | 英語 |
22 | シンガポール国立大学 人文社会学部 | シンガポール | 英語 |
23 | 南洋理工大学 | シンガポール | 英語 |
24 | チュラロンコン大学 | バンコク・タイ | 英語もしくはタイ語 |
25 | RMIT ベトナム校 | ホーチミンまたはハノイ・ベトナム | 英語 |
※本記事は季刊「立教」244号(2018年4月発行)をもとに再構成したものです。定期購読のお申し込みはこちら
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