なぜ人は生きるのか
チャプレンのことば
2020/12/22
キリスト教とチャペル
OVERVIEW
チャプレンからのメッセージです。
なぜ人は生きるのか
チャプレン長 五十嵐 正司
「なぜ人は生きるのか」と若い頃に友人と議論しました。この課題は40代、50代に、また70代、80代にも浮かび上がる課題です。辛い思いをした時に、あるいは人々の困難な状況を知らされる時に。人は楽しく、嬉しい人生を期待しますが苦しく、悲しく、嘆き、憤り、悔い、絶望する事もあります。旧約聖書ヨブ記5章7節に衝撃的な言葉があります。「人間は生まれれば必ず苦しむ。」ヨブは正しい人として神と人々から認められる人でしたが様々な困難に遭遇した人として描かれています。ヨブは受けた苦しみが納得できずに神を批難しますが、神は反論します。「これは何者か。知識もないのに、言葉を重ねて神の経綸を暗くするとは。」愛と正義の源である神が人知を超える計画の中で、あなたを必要としてこの世に生きる者としたと伝えます。ヨブは長い苦悩の末に、神の計画を受けとめることができ、その後の人生を生きる者となります。
※本記事は季刊「立教」254号(2020年11月発行)をもとに再構成したものです。定期購読のお申し込みはこちら
※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。
CATEGORY
このカテゴリの他の記事を見る
キリスト教とチャペル
2024/11/11
道の途上にて—立教学院創立150周年に思う—
チャプレンのことば