言葉を超えたコミュニケーション
チャプレンのことば
2019/01/30
キリスト教とチャペル
OVERVIEW
チャプレンからのメッセージです。
チャプレン 宮﨑 光 先生
言葉を超えたコミュニケーション
言葉(言語)が通じにくい環境では、限られた語彙と身振り手振りや表情などで、何とか自分の思いを伝えようとします。相手もそれを汲み取って、ある時は思った以上の(期待や要求を大きく上回る)対応をしてくれることもあります。外国のある村で、言語が円滑に交わせない状況で、そのような経験をしました。主イエスが、「言葉数が多ければ、聞き入れられる」ものではなく、神は「願う前から、あなたがたに必要なものをご存じなのだ」(マタイによる福音書6章7、8節)と教えられたように、言葉足らずな私を見て、何が今必要か、何が最善かを、相手は静かに考えて、まさに「神対応」してくれました。そこに甘んじてばかりはよくないけれど、言葉に拠らないコミュニケーションの力を、「慮おもんぱかる」という感性から溢れる行動力を、もっと人と人との間に育んでゆきたいと思いました。そして「祈り」は、言葉を超えたコミュニケーションの力を養う行為です。
※本記事は 季刊「立教」246号(2018年11月発行) をもとに再構成したものです。 定期購読 のお申し込みはこちら
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