OB・OG就職活動体験記

キャリアの立教──人生を構想し、社会に貢献する力を育む

2019/10/04

キャリアの立教

OVERVIEW

卒業生3名による就職活動体験談です。

OB・OG訪問を重ねて見えてきたのは、新たな選択肢と自分なりのキャリア観

森岡 優香 さん
株式会社セールスフォース・ドットコム
(法学部政治学科 2019年3月卒業)


高校の頃から社会問題に興味を持ち、ジャーナリストを志して法学部政治学科に進学しました。その根底には誰かの役に立ちたいという思いがあり、海外インターンシップを支援する学生団体「立教大学アイセック」に所属。学生を海外に送り出す活動に力を入れ、2年次には自らもカナダに留学しました。団体の活動や海外経験を通して多くの人々と出会い、さまざまな価値観に触れたことは、自分の考え方やものの見方に大きく影響しています。

就職活動を始めた当初は新聞業界志望でしたが、インターンシップの選考に通らない……。理由を探るため新聞記者のOB・OGに会って話を伺うと、自分の志向と業界が求めるものにギャップがあることが見えてきました。そこで、以前参加したIT企業のインターンシップで「ITで社会課題を解決する方法もある」と感じたことを思い出し、IT業界に方向転換しました。再びOB・OG訪問を重ね、業界の現状や働く人々の生の声に触れる中で明確になったのは、「自分の価値を高められる会社を選びたい」という思い。その中で出合ったのが現在の会社です。これから経験を積み、ITソリューションを通じて組織や社会が抱える課題の解決に取り組みたいと思います。

自分の適性をインターンシップで実感。地域経済を支える銀行員の道へ

佐藤 晋之祐 さん
株式会社岩手銀行
(観光学部観光学科 2019年3月卒業)


実家が岩手県内で旅館を営んでおり、「観光を学ぶなら立教」だと思い入学しました。観光や地域振興について多角的に学ぶ授業の中で、特に面白かったのは観光経済学です。実家の旅館経営を間近で見ていたため、数字やお金の動きに関心が向きやすかったのかもしれません。サークルは「ホテル研究会」に所属して幹部職を務め、ホテルの客層研究や実務家を招聘した講座の企画などに取り組みました。

将来的には旅館を継ぐことも考えていますが、社会で経験を積みたいと考え就職活動をしました。視野を広げるため、分野をあえて絞らず不動産業界や商社などのインターンシップに参加。どれも貴重な経験でしたが、実際に体験してみて「自分の道はここではない」と感じました。Uターン就職を希望していたこと、経済に興味があったことから東北の地方銀行に対象を絞り、岩手銀行に就職を決めました。

地方銀行に求められているのは、融資を通じて地元企業の今後を共に考え、地域経済を活性化していくことです。保守的なイメージを持たれがちですが、果敢に挑戦していきたいと考えています。立教での幅広い学びを生かし、岩手の経済を支える銀行員の一人として地元に貢献したいと思います。

身近な先輩方から情報収集。選んだのは、自分にフィットするBtoB企業

村井 恵子 さん
DMG森精機株式会社
(経済学部会計ファイナンス学科 2019年3月卒業)


就職活動のカギになったのは、「情報収集」でした。SNSや就活サイトなどのツールは世の中にあふれていますが、大切なのは「誰から情報を得るか」だと思います。ゼミやオーケストラサークルで築いた人脈を生かし、活動の開始時期やキャリアプログラムの活用法、企業選びの基準まで、さまざまな先輩に相談しました。立教で学ぶ先輩方の意見は非常に参考になり、的確な就職活動ができたと思います。

実際に受けたのは全てBtoB企業で、そこに目を向けたのも同じBtoB企業に進んだゼミの先輩のアドバイスがきっかけです。また、所属するオーケストラサークルでは花形の楽器を地道に支えるコントラバスを担当しており、裏方的な役割が自分に合っていると感じていました。社会の根幹を支える企業で働く方が自分のモチベーションになると考えたこともBtoB企業を選んだ理由の一つです。

このように「自分はどういう人間なのか」が明確になったのは、授業内外でさまざまな経験を積んだからこそだと思います。入社した工作機械メーカーは、高い世界シェアを誇り、広く社会を支える製品をつくる会社。培った力を生かしながら挑戦を重ね、自分なりに社会に貢献していきたいと思います。

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