人間的に成長できたNY留学 意見を言える「新しい私」に

鈴木優美 さん Amazon Web Services, Inc.(異文化コミュニケーション学部異文化コミュニケーション学科 2019年3月卒)

2019/07/05

キャリアの立教

OVERVIEW

異文化コミュニケーション学部の卒業生に立教大学での学生生活とキャリア形成についてお聞きしました。

濃厚な4年間 刺激しあえる友人が心の支え

中学時代、私は英語が苦手でした。なかなか成績が上がらず、順位は下から数えたほうが早いほど。それでも英語を嫌いになることはなく、勉強を続けていたら、高校時代にテストの点数が上がりました。英語で学べる異文化コミュニケーション学部を選んだのは、6年間の勉強を生かして、英語力をアップさせたいと思ったからです。

実際に入学してみると興味深い授業ばかりでしたが、それ以上に良い刺激となったのは学部の友人たちでした。生徒は全員半年以上留学をするため、日頃から熱心に英語を勉強し、帰国後には「海外で暮らすことができた」という自信をつけていきます。

友人同士で海外旅行に行く機会も多く、留学先に友人が来てくれたこともありました。海外生活で不安になったときは、他国で暮らす友人にSkypeで相談したことも。私だけではなく、それぞれが海外で同じように苦労をしていることがわかり、安心しました。密度の濃い4年間をともに過ごした友人同士の関係は、今後も長く続きそうです。

意見を言える自分に生まれ変わったNY留学

留学先の候補はいくつかありましたが、私が選んだのはニューヨークでした。専攻は国際関係学。最初は英語を聞き取るだけで精一杯で、「質問してください」と言われて焦ったことも一度や二度ではありません。しかし、ちょうどアメリカ大統領の選挙中でその様子が話題に上ることも多く、自分でニューヨークタイムズを読むようになり、少しずつ環境に慣れていきました。

留学を通して感じた最も大きな変化は、自分の意見を積極的に言えるようになったことです。それまでは周囲を気にして、「こんなことを言ったら周りの人に嫌がられるかもしれない」と、必要以上に空気を読んでいました。しかしアメリカでは、受動的だと評価すらしてもらえません。授業中は相手の話を真剣に聞き、質問を考え発信するようになりました。

さらに帰国後は少人数制の英語の授業でスキルアップ。90分間の授業でなるべく多くの知識と経験を得ようと、積極的に質問しました。自発的な行動が身につき、周りを気にしすぎず、自分らしさを前に出していきたいと感じるようになったのはその頃です。留学を通して、英語学習に対する姿勢だけではなく自分自身も大きく変わりました。

中学校での教育実習で「人との接し方」を学んだ

留学によって苦労した点もありました。「履歴書に書ける資格があると有利かな」と、軽い気持ちで履修しはじめた教員免許取得のための授業を、留学期間以外の3年間で履修しなければならなかったのです。

途中で履修を辞めるか迷った時期もありましたが、先生方に相談し、努力を無駄にしたくないという気持ちで続ける決意をしました。実際に履修してみると、教育心理学など、異文化コミュニケーション学部とは分野の異なる授業は面白いものばかり。後悔するどころか、素晴らしい学びの機会になりました。

授業のなかでも特に印象に残っているのが、中学校での教育実習です。人と接しながら働くという点は、学校も会社も同じ。知識や情報を相手に明確に伝えなくては意味がありません。教育実習を通して、自分の仕事に責任を持つ大切さを学びました。

自由な社風の外資系企業で自分らしさを発揮したい

私が就職先として選んだのは、アマゾンウェブサービスジャパン(AWSジャパン)です。インターネット小売大手のAmazonの関連企業で、クラウドサービスの営業職に就くことになりました。

日系企業の採用試験も受けましたが、私はどちらかといえば、フラットな外資系企業の風土を感じ、惹かれました。私が受けた日系企業はスーツが基本でしたが、外資系は服装が自由。自分をジャッジしてもらうなら、服装やメイク、姿勢ではなく、自分の中身を見てもらったほうが安心できると感じて入社を決めました。

立教大学で過ごした4年間で私は大きく変わり、自信を持って「常に自分らしくありたい」と考えられるようになりました。社会人になってもこの気持ちを忘れず、自分らしさを大切にしていきたいと思います。

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