公開防災イベント「防災×アウトドア×大学」開催レポート
コミュニティ福祉学部コミュニティ政策学科
2024/09/30
立教生のキャンパスライフ
OVERVIEW
2023年11月22日(水)に実施した「埼玉県知事と立教大学学生の意見交換会」において、コミュニティ福祉学部コミュニティ政策学科・原田峻ゼミの学生から、若い人たちに防災への興味を持ってもらうことをテーマとして防災とアウトドアを連携させたイベントを提案しました。同提案を踏まえ、本年8月3日(土)に、埼玉県や原田峻ゼミが協力して公開防災イベント「立教大学に行こう!高めよう新座の防災力! 防災×アウトドア×大学」を開催しました。企画にあたった経緯を含めて、当日の様子を報告します。
昨年度の意見交換会で、当時の原田峻ゼミ3年生から、「若い人たちに防災への興味を持ってもらうには」というテーマに対して、「あったか、ホっCAMP! ~防災×アウトドア×大学~」「LINEでミヂカ防災 ~ポイ活で防災を知る第一歩に~」という2つのプランを提案しました。このうち前者のプランを踏まえて、埼玉県危機管理課を主催とする新座キャンパスでの防災イベントの実現が決まり、本年度の原田峻ゼミ3年生が企画・運営を引き継ぐことになりました。新座市、新座消防署、埼玉県男女共同参画推進センター(With You さいたま)、株式会社モンベル、公益財団法人味の素ファンデーション、食べる支援プロジェクトの皆様にもご協力いただけることが決まり、関係者と綿密に連携しながら、イベントのタイムテーブルや実施場所を検討していきました。広報としては、原田峻ゼミ生がチラシを作成し、立教大学ホームページ・SNSや新座市ホームページ・LINEで告知したほか、新座キャンパス周辺の5店舗でチラシ・ポスターを配架していただきました。
当日は地域のファミリー層や立教大生を中心に36名の参加があり、埼玉県庁の方々と一緒に原田峻ゼミ生14名が運営補助を担当しました。11時にForestに集合して、開会の挨拶で3部構成のプログラムがスタートしました。午前中は参加者が4グループに分かれて、起震車による地震体験と、体育館で行われたアウトドア用品展示、イツモ防災インストラクターによるワークショップを、順番に回りました。昼には防災食を実食したのち、食べる支援プロジェクトの方々から、災害時の食について講演していただきました。午後には再び参加者が4グループに分かれて、Forestでの防災クイズ、Forest前での煙体験・消火体験、体育館での避難所体験、という企画を回りました。防災クイズのブースでは、原田峻ゼミ生が作成したクイズを出題したほか、ゼミでの被災地訪問の様子を報告させていただきました。また、煙体験・消火体験と避難所体験については、それぞれ新座消防署と新座市の方から事前レクチャーをいただき、ゼミ生が当日の説明を担当させていただきました。15:20にForestで再集合して、参加者の方々に立教グッズとサバイバルキットをお配りして閉会となりました。
当日は晴天のもと、事故なくイベントを開催できました。ご参加くださった皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。
当日は地域のファミリー層や立教大生を中心に36名の参加があり、埼玉県庁の方々と一緒に原田峻ゼミ生14名が運営補助を担当しました。11時にForestに集合して、開会の挨拶で3部構成のプログラムがスタートしました。午前中は参加者が4グループに分かれて、起震車による地震体験と、体育館で行われたアウトドア用品展示、イツモ防災インストラクターによるワークショップを、順番に回りました。昼には防災食を実食したのち、食べる支援プロジェクトの方々から、災害時の食について講演していただきました。午後には再び参加者が4グループに分かれて、Forestでの防災クイズ、Forest前での煙体験・消火体験、体育館での避難所体験、という企画を回りました。防災クイズのブースでは、原田峻ゼミ生が作成したクイズを出題したほか、ゼミでの被災地訪問の様子を報告させていただきました。また、煙体験・消火体験と避難所体験については、それぞれ新座消防署と新座市の方から事前レクチャーをいただき、ゼミ生が当日の説明を担当させていただきました。15:20にForestで再集合して、参加者の方々に立教グッズとサバイバルキットをお配りして閉会となりました。
当日は晴天のもと、事故なくイベントを開催できました。ご参加くださった皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。
参加した原田峻ゼミ生の振り返りから
コミュニティ政策学科3年次 原山 采羽さん
今回の防災イベントでクイズ制作を担当しました。
イベントを通して防災について詳しく知り、意識を高めてもらうことをクイズの目的にしました。参加者に多くのお子さんが参加すると知り、子供から大人まで楽しくかつ新しい知識を得てもらえるように心がけました。知っているようで正しく理解できていない防災知識が自分自身もたくさんあり、ゼミ生たちと意見を出しながら作成しました。
当日は子供たちが積極的にクイズに参加してくれて、大人も改めて知ることができている姿が見えました。全員が楽しみながらクイズに参加してくれて、達成感を感じました。今回出題したクイズが参加してくれた人の役に立つことができたら嬉しいです。
イベントを通して防災について詳しく知り、意識を高めてもらうことをクイズの目的にしました。参加者に多くのお子さんが参加すると知り、子供から大人まで楽しくかつ新しい知識を得てもらえるように心がけました。知っているようで正しく理解できていない防災知識が自分自身もたくさんあり、ゼミ生たちと意見を出しながら作成しました。
当日は子供たちが積極的にクイズに参加してくれて、大人も改めて知ることができている姿が見えました。全員が楽しみながらクイズに参加してくれて、達成感を感じました。今回出題したクイズが参加してくれた人の役に立つことができたら嬉しいです。
コミュニティ政策学科3年次 小川 響平さん
煙・消火体験のブースでは、テントの中に安全性の高い擬似的な煙を充満させて低い姿勢で中を通っていただいたり、本物の火を用いた消化器体験を行いました。
準備の過程では、実際に消防署に出向いて職員の方からレクチャーを受け、自分達も体験をさせていただくことができました。話を聞いたり映像を見るだけではわからない、実際に体験するという大切さを身をもって実感することができました。
当日、防災イベントに来られた方も想像と現実とのギャップに驚かれていたようでした。緊急時に起こりうることを事前に体験しておき、自分がどのように行動すべきなのか把握しておくことの重要性を感じていただけていれば良いなと思います。
準備の過程では、実際に消防署に出向いて職員の方からレクチャーを受け、自分達も体験をさせていただくことができました。話を聞いたり映像を見るだけではわからない、実際に体験するという大切さを身をもって実感することができました。
当日、防災イベントに来られた方も想像と現実とのギャップに驚かれていたようでした。緊急時に起こりうることを事前に体験しておき、自分がどのように行動すべきなのか把握しておくことの重要性を感じていただけていれば良いなと思います。
コミュニティ政策学科3年次 小西 啓太さん
避難所体験のブースでは、緊急用トイレ、段ボールベッド、そして発電機の紹介を行いました。当日は新座市役所の職員の皆さんと協力して準備を行いました。
この記事を書いている私は、発電機のブースの担当でしたが、いざイベントが始まると、発電機で発電する体験がすこぶる好評で、老若男女問わず、発電体験をしたいという声が後を絶ちませんでした。このことから、災害時用の発電機の存在や発電機の発電のやり方を知ることによって、人々が災害時に電気に困らなくなるのではないかと考えました。避難所体験ブースを見に来てくれた方々が防災の意識を高め、その人々が他の人に防災の知識や防災への高い意識を伝える、これが続くことによって日本に住む人々が正しく防災を行うになる。このような正しい意識、知識の伝播のきっかけになれたのではないかと私は考えました。
この記事を書いている私は、発電機のブースの担当でしたが、いざイベントが始まると、発電機で発電する体験がすこぶる好評で、老若男女問わず、発電体験をしたいという声が後を絶ちませんでした。このことから、災害時用の発電機の存在や発電機の発電のやり方を知ることによって、人々が災害時に電気に困らなくなるのではないかと考えました。避難所体験ブースを見に来てくれた方々が防災の意識を高め、その人々が他の人に防災の知識や防災への高い意識を伝える、これが続くことによって日本に住む人々が正しく防災を行うになる。このような正しい意識、知識の伝播のきっかけになれたのではないかと私は考えました。
コミュニティ政策学科4年次 千葉 玲子さん
昨年、埼玉県知事に政策提言を行う機会をいただき、若い人の被災経験の少なさや自分の興味関心を優先してしまう傾向を踏まえて、アウトドアを要素のひとつとし、ワクワクする非日常体験を提供する防災キャンプを考案しました。そして本年度、実際にイベントの開催に至りました。従来の防災キャンプでは小学生とその親を対象とするものが多く、参加者の年齢層が偏ってしまうのではないかという心配がありましたが、実際に参加された方々の年齢層は幅広く、防災の知識だけでなく、地域の方々が大学を見学する良い機会になったのではないかと感じました。緊急時には避難所としても活用される大学キャンパスでの開催だからこそ、参加へのハードルの低いイベントであることが望ましいと考えています。このようなイベントが防災を身近な存在として取り入れられるようになるきっかけになればと願っております。(※写真は2023年11月の政策提言時)
※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。
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コミュニティ政策学科准教授 原田 峻
原田峻ゼミでは災害とコミュニティをテーマに学んでおり、今回のイベントもその一環として、若い世代に防災に関心を持ってもらうことを目的に開催しました。参加者の方々のアンケートからは、ほぼ全員から「今後の災害対策に役立ちそう」という回答をいただきました。起震車、防災食、消火・煙・避難所体験などの災害時を想定した企画や、クイズ・ワークショップを盛り込んだことが、効果的だったようです。また、参加者ほぼ全員から「新座キャンパスに親しみを感じた」という回答もいただきました。新座キャンパスは新座市の指定緊急避難場所・指定避難所にもなっており、大学の地域連携や防災に向けて少しでもお役に立てたならば光栄です。
2つの学年を跨いで、政策を立案して埼玉県に提言し、埼玉県と一緒に政策を実施する、というプロセスを体験できたことは、ゼミ生にとっても私にとっても貴重な経験になりました。今後も災害や防災について学びを深めていきたいと考えております。引き続きご指導のほど、どうぞよろしくお願いします。