仲間と共に高め合い、一丸となってエールを送る体育会応援団リーダー部
リーダー部
2023/06/14
アスリート&スポーツ
OVERVIEW
「リーダー部」「吹奏楽部」「チアリーディング部」で構成される立教大学体育会応援団。体育会の試合に欠かせない存在であり、55年ぶりの出場を果たした箱根駅伝でも気迫あふれる応援で盛り上げました。昨年春、創部以来初の女子部員としてリーダー部に入部し、1年間活動した4人の学生がその魅力や目標について語ります。
立教大学体育会応援団リーダー部に入部したきっかけ
左より、中村仁香さん(法学部2年次)、林田萌恵子さん(文学部2年次)、合田竜大さん(観光学部23年3月卒業)、藤原翔月さん(現代心理学部2年次)、清水香央里さん(スポーツウエルネス学部2年次)。手前、山下健太さん(社会学部23年3月卒業)
中村:体育会のいろいろな部を見学して、リーダー部への入部を決めました。仲間が競争相手になるのではなく、部員全員で高め合える点に何よりも魅力を感じました。
藤原:中高6年間陸上部に所属していました。駅伝でアンカーを務めた際に、応援が大きな力となった実体験があり、今度は自分が支える立場になりたいと思ったのです。
清水:男女関係なく挑戦できる環境が決め手になりました。憧れていた格好いい学生服を着られることが素直にうれしかったです。
林田:両親が大学で応援団員だったことから、応援団は身近な存在でした。小学生の頃から吹奏楽をやってきたのですが、女子が入部できるようになったリーダー部の話を聞いて、こちらの方が自分の性に合っているかもしれないと感じたのです。
これまでの活動の中で印象に残っているエピソード
第六十回立教大学体育会応援団団祭「十字の下に」(2022年12月)
清水:野球部の応援は基本的に全員参加です。東京六大学野球の舞台・明治神宮野球場での応援に向けた練習は、三部一丸となったお祭りのような高揚感があります。
林田:東京六大学応援団連盟の各大学が演舞を披露するイベント「六旗の下に」に参加したとき、両親も同じ舞台に立ったのかと思い、とても感慨深かったです。
中村:10泊11日の夏季合宿は、ハードな練習が続く毎日で、体力的についていけないと思うこともありました。くじけずに困難を乗り越えられたのは、共に支え合える仲間がいてくれたからです。苦労が多かった分、大きな自信になりました。
藤原:箱根駅伝です。中学時代から「立教箱根駅伝2024※」事業のことを知っていたので、予選会を突破した瞬間は涙が止まりませんでした。友人たちからも「おめでとう!」と声を掛けてもらえてうれしかったです。
※「立教箱根駅伝2024」事業:立教大学が創立150周年となる2024年に箱根駅伝に出場することを目指し、2018年11月にスタートしたプロジェクト。目標から1年前倒しの2023年1月に本大会出場を果たした。
立教大学として55年ぶりの出場となった箱根駅伝について
2023年1月の箱根駅伝。立教大学体育会陸上競技部男子駅伝チームを応援した
清水:4区の馬場賢人選手は同じ授業を受けたことがあり、5区の相沢拓摩選手とは所属ゼミが同じです。個人的に身近な人を応援できた驚きと喜びに満ちた大会でした。
藤原:入部前から箱根駅伝の応援を心待ちにしていたので、選手たちの気迫と現場の熱気が一体となった空気感に思わず震えました。大勢の観客でにぎわい、選手の足しか見えなくても、共に戦っている充実感がありました。応援に駆け付けた立教生や地域の方も含めてみんなで「チーム立教」だったと思います。
林田:55年ぶりの出場という話題性もあり、たくさんの方が立教の応援ブースに来てくれました。中には競技より応援団を熱心に見てくださった方も。西原廉太総長からねぎらいの言葉を掛けていただけたことも忘れられません。
中村:最終日は先生方が立教大学の旗を私たちの後ろに並べてくださり、その一角が立教カラーに染まりました。大学を代表して応援しているという責任感をひしひしと感じました。
藤原:最終日でいえば、片付けの際に「私は55年前のランナーです。応援ありがとう」と陸上競技部OBの方から声を掛けられ、感動で胸がいっぱいになりました。
これからの目標と新入生に向けたメッセージ
清水:リーダー部として活動し、本当に充実した時間を過ごせています。大学生としての本分を全うしながら、部活動に全力を尽くしていきます。
藤原:私の目標は学業も部活動も「常に一生懸命」。これからも自分らしく挑戦し続けていきたいです。
林田:体育会応援団の活動をやり遂げ、卒業後は、東京六大学応援団連盟OBOGによる吹奏楽団体「Returns!」への入団を目指します。
中村:学生服を着て応援する行為は、人によっては時代錯誤に見えるかもしれません。それでも私は努力する自分を好きでいたい。そして、人との絆を何よりも大切にしたいです。
藤原:部内はもちろん、東京六大学応援団連盟などを通して他大学の友人ができることも応援団の魅力です。
林田:元応援団員の両親は、今でも毎月当時の仲間と会っているようです。厳しい練習を積み、共に困難を乗り越えたその絆の強さには目を見張るものがあります。
中村:まさしく一生の財産です。私たちも新たな仲間をお待ちしています!
※本記事は季刊「立教」264号(2023年4月発行)をもとに再構成したものです。バックナンバーの購入や定期購読のお申し込みはこちら
※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。
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