日本カーリング界初の世界一に輝く。競技者とウエルネスの両視点で学びを深め、オリンピックの金メダル獲得を狙う
コミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科2年次 荻原 詠理さん
2023/01/24
アスリート&スポーツ
OVERVIEW
「世界ジュニアカーリング選手権大会2022」において、荻原詠理さんが所属(当時)するSC軽井沢クラブジュニア(長野県北佐久郡)は優勝に輝いた。カーリング日本代表のチームが世界一になるのは、男女・世代別を通じて史上初の快挙だ。
5月15日~22日にスウェーデンで開催された「世界ジュニアカー12リング選手権大会2022」。金メダルを持っての記念撮影(中央が荻原さん)と試合中の様子
「コロナ禍の影響で、開催が当初の予定から2カ月延期になったのですが、その期間をポジティブに捉え、氷上練習はもちろん、フィジカル面の強化にも力を入れました」
2021年11月に開催された「第30回日本ジュニアカーリング選手権大会」で優勝。世界への切符を手に入れた
決勝では開催国のスウェーデンチームと対戦。「アウェーの環境下でも緊張せず試合に挑めましたね」と振り返る荻原さんには、大会に懸ける強い思いがあった。
「2019年の世界ジュニアは4位。翌年の世界選手権ではロコ・ソラーレ※の補欠として参加予定でしたが、カナダに到着してすぐにコロナ禍で大会が中止になりました。国際舞台の表彰台に立てなかった中、今年ようやく優勝という結果を出すことができたのです」
※ロコ・ソラーレ:北海道北見市常呂町を拠点とした日本を代表するカーリングチーム。2018年平昌オリンピック銅メダル、2022年北京オリンピック銀メダル。
「2019年の世界ジュニアは4位。翌年の世界選手権ではロコ・ソラーレ※の補欠として参加予定でしたが、カナダに到着してすぐにコロナ禍で大会が中止になりました。国際舞台の表彰台に立てなかった中、今年ようやく優勝という結果を出すことができたのです」
※ロコ・ソラーレ:北海道北見市常呂町を拠点とした日本を代表するカーリングチーム。2018年平昌オリンピック銅メダル、2022年北京オリンピック銀メダル。
2020年の「世界女子カーリング選手権大会」に出場予定だったロコ・ソラーレのメンバーとカナダにて
世界で活躍し、「大学で受けている英語の授業が海外遠征時のコミュニケーションに役立っています」と話す荻原さん。そもそも、軽井沢町出身で現在もこの地を拠点にする荻原さんが立教大学コミュニティ福祉学部スポーツウエルネス学科に進学したのは、将来像を描いての選択だった。
「競技者とウエルネスの両視点を持つアスレティックトレーナーになることが目標で、『あらゆる人が健康で豊かな生活を送るための方法を探る』をモットーに、健康について多面的に学びたいと考えました。今後は、入学してから興味を持ったスポーツマネジメントの知識も深めるつもりです」
世界ジュニア2連覇を掲げて練習に励む荻原さん。その先には冬季オリンピックを見据えている。「目指すのは金メダル。それまでに大学での学びも含めて多様な経験を積んでいきたいと思います」と語る言葉には、確かな決意が込められていた。
「競技者とウエルネスの両視点を持つアスレティックトレーナーになることが目標で、『あらゆる人が健康で豊かな生活を送るための方法を探る』をモットーに、健康について多面的に学びたいと考えました。今後は、入学してから興味を持ったスポーツマネジメントの知識も深めるつもりです」
世界ジュニア2連覇を掲げて練習に励む荻原さん。その先には冬季オリンピックを見据えている。「目指すのは金メダル。それまでに大学での学びも含めて多様な経験を積んでいきたいと思います」と語る言葉には、確かな決意が込められていた。
※本記事は季刊「立教」262号(2022年11月発行)をもとに再構成したものです。バックナンバーの購入や定期購読のお申し込みはこちら
※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。
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