創部史上初の快挙!
全日本インカレ16強までの軌跡
女子バスケットボール部
2022/08/02
アスリート&スポーツ
OVERVIEW
2021年12月、第73回全日本大学バスケットボール選手権大会(インカレ)で、女子バスケットボール部は初出場にしてベスト16という快挙を成し遂げた。
華麗にシュートを放つ小山内
インカレは全国の地方大会を勝ち抜いた32校の猛者たちが参加する、大学バスケットボール最高峰の大会だ。関東リーグからは1部8校、2部4校の合わせて12校が出場する。その中で立教大学は2部A3位の成績を収め、悲願の初出場を決めた。
逆境にも全員で立ち向かった
チームの中核を担った主将・高野
インカレ出場までの道のりは決して平たんではなかった。関東リーグ初戦の2週間前、主将・高野香菜(社4)が足首を負傷し、コートの精神的支柱を失った。ピンチヒッターに選ばれたのは各務早紀(営1)。高野は「練習通りにやれば大丈夫」と優しく後輩の背中を押し、試合中も声掛けで鼓舞。全体の士気を高めた。ベンチ内外問わず、各々が自分の役割を果たした結果、強敵の順天堂大学に勝利。第2試合(日本女子体育大学)も61-48で圧勝し、開幕2連勝の好スタートを切った。
全日本インカレ出場を決め、笑顔を見せる選手たち
順調な滑り出しを見せたと思われたが、中盤に3連敗を喫したことでチーム内に不穏な空気が漂う。ここで空気を変えたのが、普段から大切にしているチームミーティングだった。4年次生が中心となり、「インカレ出場」という目標を改めて全員で確認し合った。逆境を追い風に、続く青山学院大学戦で83-57の白星を飾った。流れに乗った立教は悲願達成に向けて、最終戦(共栄大学)に臨む。勝てばインカレ出場、負ければ5位で終わる。重圧の中迎えた大一番。第1クオーターは19-20と拮抗したが、焦らず全員で守りを固めた。ローテーション練習で磨いた連携の光るディフェンスで、相手の攻撃を阻む。特に小山内パメラウーゴ(営4)は「打たせてたまるか」とシュートを幾度もブロック。隙を逃さず、リバウンドやカウンターを狙い得点を重ね、最終の第4クオーターでは20点差をつけ圧勝した。全員でつかんだ創部史上初の3位。選手たちは互いの肩を抱き合いながら喜んだ。
初出場にして初勝利
試合前、心を一つにする
インカレのチーム目標はベスト8。高野は「積み重ねてきたものを信じて頑張るだけ」と力を込め、未踏の地に足を踏み出した。初戦の相手は東北リーグ2位の福島大学。スタメン以外のメンバーも加えた上で、87-45の快勝。2試合目の相手はインカレ31年連続32回出場、優勝経験もある早稲田大学。全国レベルの実力を持つ相手に対して一歩も引かず、第1クオーターは16-21で互角の戦いを繰り広げた。最終スコアは71-84で惜敗するも、強敵を追いつめることができた。目標のベスト8には届かなかったものの、全国の舞台での経験は確実にチームを強くするだろう。
全国規模の大会で力を示した女子バスケットボール部。これからの活躍にますます目が離せない。
全国規模の大会で力を示した女子バスケットボール部。これからの活躍にますます目が離せない。
「立教スポーツ」編集部から
立教大学体育会の「いま」を特集するこのコーナーでは、普段「立教スポーツ」紙面ではあまり取り上げる機会のない各部の裏側や、選手個人に対するインタビューなどを記者が紹介していきます。「立教スポーツ」編集部のWebサイトでは、各部の戦評や選手・チームへの取材記事など、さまざまな情報を掲載しています。ぜひご覧ください。
writing /「立教スポーツ」編集部
経営学部国際経営学科3年次 永﨑勇汰
writing /「立教スポーツ」編集部
経営学部国際経営学科3年次 永﨑勇汰
※本文中の役職・学年は2021年12月当時。
※本記事は季刊「立教」260号(2022年4月発行)をもとに再構成したものです。バックナンバーの購入や定期購読のお申し込みはこちら
※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。
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